寝ていて、果報はない。日韓ビジネス豆知識&相続案件・事情2。

新フェリー・ターミナルに、佇む・ビートル号、横に停泊しているのは、門釜フェリー
新フェリー・ターミナルに、佇む・ビートル号、横に停泊しているのは、門釜フェリー「はまゆう」
フェリー・ポートが一望できるデッキで、出航を待つ人達
フェリー・ポートが一望できるデッキで、出航を待つ人達
大阪~釜山を、瀬戸内海も眺めながら、ゆったりと繋ぐ、パンスター・クルーズ
大阪~釜山を、瀬戸内海も眺めながら、ゆったりと繋ぐ、パンスター・クルーズ

今日の、釜山は、ここしばらくの秋雨、寒気も和らいで、すごしやすい日和となっております。

昨夕は、大学生の甥っ子が、大学の海外研修ということで、パンスター・クルーズで、大阪にむけて出立しました。ゲーム・アプリを作りたいと、ゲームに嵌まり込んで、旅などしたことない甥っ子ですが、日本の韓国人むけ、大阪・京都のサイトなどを、教えてあげたら、「美味しいそうなものが、沢山ありました。それが、テーマになりそうです」と、全然・目的とは違うことで、喜んでいました。※でも、本当に、日本は美味しいもので、溢れているから、あながち、的外れではないなと。とにかく、自分の眼で、日本を見てきて欲しいなと、思いました。

ところで、昨日、一昨日は、お父君の頃から、韓国の工場で製品資材を作っておられる、関西の企業のオーナー経営者の方の商談随行と、名義変更を進めるための法務士の方との仲介サポート等、釜山内のお仕事でした。

ウェブサイトでは、実しやかに、まるで実際に見てきたかのように、色々と解説されているページがありますが、仰々しく、体裁が絢爛で、自信たっぷりに書かれている記事こそ、なかなかに、眉唾なことが、多い気がいたします。

ただ、夫々の嗜好で面白がったり、カタルシスすることに関しては、媒体の性格上、仕方ないこととも思います。

でも、現場での仕事においては、いい加減な情報は、即、お客様の不利益に直結します。私どもも、ネットの情報を鵜吞みにする事はまずなく、必ず、電話を入れて、今・現在の実際の情報の確認は、ルーティン化しています。(ことに、韓国の情報では、ウェブサイトと、実態では、かなり乖離がありますから。)

またこれまで、機会がある時には、いつも強調することなのですが、もし、今、これを読まれている貴方さまが、韓国の企業との商談、または韓国の人と、何らかのプロジェクトをおすすめになっておられて、できるだけ早く案件を進展させたいのであれば、まず、何はともあれ、直接に”会う”、ことを、できれば、会食の機会を設けること(高価な接待などではなく、単純にご飯を食べて話をする機会)を強くお勧めいたします。

本当は、それは、韓国に限ったことではないのでしょうが、仕事はやはり、人と人とがしていることです、やっぱり、一度会うと、相手が単なる要件を進めるための、記号から、・・さんという、血の通った人に変わります。そうなると、・・さんの要件は、早くして、あげないとと、よっぽどの変わりものや、悪意者でなければ、思うものです。

私も、騒がしいことが好きというのでもない、内向的・外交的・半々の人間ですが、ビジネスの仲介、後付については、後回ししません。

これまで、案件を何ヶ月にもかけて、ポツン・ポツンとコンタクトされるクラインアントさまの案件が、頓挫したりした、2件ほどの事例の苦い経験を通して、、今ならもっと強く、案件解決に向けての示唆をしただろうにと、悔やまれてなりません。

日本で長らく暮らした私が考えて見るに、日本と韓国を較べても、一様なことは、ひとつもありません。だから、眼の前の案件、眼の前の方が何を望んでおられて、自分はそこで、何をすればよいのか。

通例はこうだと強弁しても、眼の前の担当のかたが、「できない」といえば、どのように次善の策を考えるのか、それが全てです。

今回、韓国籍のお父様が持たれていた土地を相続して、名義変更するという事案をサポートさせて頂いて、おります。

これまで、相続の案件、名義の変更のサポートをさせて頂いたことは、数度ありますが、これは、日本国内でもそうでしょうが、なかなかタフな案件になり得ます。

相続は、まだ経験されていない方は、大体において、ほとんどが、その大変さがわかりません。

しかし、相続の事を真に一大事と取られて、準備している親御さんをもっておられる方は、5パーセントもおられれば、良いほうではないでしょうか。

皆、特権階級でなければ、その日を生き抜くのに必死で、生涯の終焉を向かえるというのが、普通かもしれませんので。

わたしの扱った案件では、親御さんが、韓国にのこした財産の額が、3000万円内といった規模の案件が、ほとんどでした。

もし、偶然にも、このプログを読まれて、額は別にして該当する方がおられれば、どうぞ、いち早くご決断して、案件の解決にむけて、取り掛かる覚悟を決めてください。

ことに、在日のかたで、このような案件を持たれているかたは、韓国のパスポートを持たれておられても、財産権にかんする扱いは、韓国では、原則・外人扱いであることを、まず、ご理解頂きたいです。

今回の案件は、クライアントの方の準備も迅速で、親族間の合議もなされて、法理的には、まったく問題ないものですが、日本では司法書士に相当する、法務士に、外国人の事案だということと、不確定要素が一点あるというだけで、はじめから断られたり、途中でできないと、いきなり手を引かれたりと、思わぬ展開が、御座いました。

「法的には問題がないけれど、それを通す、登記所の担当官がそれをどう判断するか、わからない。」それが、法務士の方の言い分でありました。

はじめは、日本だったら、司法書士さんが、こんな理由で、途中で案件を、どたきゃんするかと、唖然としたのですが、結局、人のご紹介も頂いて、4人目で、きちんとカウンセリングもして頂けて、責任を持って、話を進めて頂く法務士のかたに、請け負って頂くところまで、こぎつけました。

ゴシップ記事や、映画の見すぎで、”そんなのそれ相応のお金積まなきゃ、進展しないよ。”などとの、日和見な戯言は、一度・頭からすっぽりはずして、普通な手続きを愚直にこなして、まず、家族・親族内で話し合いをなされ合議して、渡韓し、普通にかかる費用の捻出と書類の取りまとめを進めていく。

私どもも、今回、信頼できる法務士さんと出会いましたので、その方は無理な場合でも、その方のご紹介を得るなりして、案件の解決のお力添えできるかと、思いますので、ご遠慮なくお問い合わせください。

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