通訳事務所がつい洩らした、”掟破りの通訳選び”( ̄ヘ ̄;)

海運台ビーチ ウィーク・デイの昼下がり。
ウィーク・ディだからというより、日差しが強すぎて、パラソルが少なめ。大半の人達は、最寄のカフェのクーラー効いている中から、景色を楽しんでいる模様。(笑)               
ビール会社の、キャンペーン。ギンギンギラギラのーー夏なんです。               
カフェから、海運台ビーチの入り口の風景                        
毎年、なにかと、趣向を凝らしています^^。
例年とは違い、暑すぎるのか、整然とパラソルが並んでいる感じではないのか?パラソルに、勧誘するアルバイトさんの声が、ほうぼうでしていたような。

日本もでしょうが、韓国・釜山も茹で上がるといった方が、いい8月を迎えております。上載の写真も、海運台で面談があった日に、釜山で夏と言えば、”海運台(ヘフンデ)でしょ”とばかりに、先方さまが用があって中座された隙に(笑)、ほんの10分弱、ビーチに行って撮った、拙写真ですが、この間だけで、胸苦しくなってしまい、だらしなくも早々に、カフェに逃げ帰る始末。

それでも、連日、40度を記録する、ソウル圏や、恒常的に暑い内陸の地域から見れば、海風があり、若干でも温度が低いのは有難く思うことにしなければと、そして、この状況のなかでも、日本でも韓国でも業務に邁進しているクライアントさまからの、ご指示をエールと受け取って、状況が刻一刻と変わる今の東アジア地域、の臍(へそ)にあるような場所に位置する、この場所で、何ができるのか、何をすべきなのか、アイスコーヒーと、パッピンスで涼を取りながら、前に進まなければ。

暑さの中、暮れなずむKTX大田駅、到着時。
金海空港で、韓国の受け入れ会社と、大阪からのクライアントさまを、出迎えて、KTXで、京畿道(キョンギド)エリアから、忠清南道・全羅道(チョラド)エリアそして、慶尚南道。2泊まるまる3日の、ハードな行程の巡業。
スタートの大田(デジョン)で、テジカルビ。大田も暑い、けれど、ほど良い大きさと、住みやすそうな街。日韓合同チーム(笑)で、新規開拓の訪問前、鋭気を蓄えます。
大田市の街並み。

ところでこれをもし、有難いことに読んでくださっているお客様で、韓国の業務、また、用向きで、通訳を選ぼうとされておられる方に、掟破りですが少し、裏話をさせて頂ます。今回は、買い物の同行であるとか、観光ガイド(※私的には、観光ガイドは、手を抜かなければ、労力も気遣いもいる、大変な役務であると、実体験から思いますが)ではなく、ビジネスに係わる事を主として、書かせて頂きます。

料金のことは、一番の関心事だとは、思いますが、これは通訳者が集客する力のある事務所に、登録するかたちで運営している所と、本人、自らがウェブサイトを立ち上げて運営しているところでは、自ずと差異(経費+手間賃)がでてくるのは仕方ないことなので、詳しくは触れませんが、案件が、普通にビジネスとして結果をだすことを、目的としているなら、業務としてその役務を遂行するモティベーションに見合った額は計上すべきかと、考えます。※自社側の通訳に、踏ん張ってもらわなきゃいけない場面が、かならず、やってきますので。

忠清南道・錦山(クムサン)の高麗人参畑。直射日光を浴びないよう、黒いネットで覆われています。チョッとの傷でさえ、許されない品質管理と、製品の向上を計るため、肥料にも高い関心を、持たれています。
忠清南道・錦山(クムサン)高麗人参の畑 錦山(クムサン)論山(ノンサン)韓国屈指の高麗人参産地を、廻る。
クムサンの、高麗人参商社。

※これは、そもそもビジネスが、順調満帆なことだけにはいかない、という経験を持たれている方なら、瞬時に想いいたることでしょうが、ビジネスは最後は、収斂(しゅうれん)させねばならない性格上、初手的なリスクヘッジと言えるからだと、思います。

なにか、国会答弁書か、法廷文書のような、歯切れの悪い・意味不明な言い回しですが、ようは、そのビジネスへの本気度とスケールの兼ね合いで、通訳の選定はきまってくるからです。

本格的なオフィシャルの場での同時通訳を除いて、ウィスパリング、随行と、勿論、通訳のスキルや責務に帰する事象はございますし、契約も、守秘義務保持契約を交わしてするなど、テクニカルなものもありますし、専門性への習熟度は無論ありますが、直感を働かせて紹介のウェブサイトなどを熟読して、その個人がどんな姿勢で、ビジネスや業務の中での通訳の責務を捉えているかを、判断されることを、強くお勧めします。※経歴・実績とも、ぶっちゃけ何とでも、書くのは、書けますから、その内容もさることながら、ニュアンスを汲んで頂たいという意味で。

最近では色々な場面で、通訳に関するトピックも取り上げられたり、大きなイベントで、何故、その方がその場面の通訳を担うことになったのかとか、プロのスポーツ選手や外人監督さんなどと、通訳の関係性や役割など、ニュースやワイドショーなどでも普通に取り上げられますが、単なる通訳マシンではない意味合いが、あるのです。

そろそろ偉そうに、面白くもない、内輪話は、やめにしますが、私どもをご活用くださった、業務に習熟されたお客様の行動から、簡単にある程度、見込んだ通訳の方を簡単にテストする方法として、”直に電話をして、問い合わせる”というのが、あります。

お忙しいし、危急の、ご用向きもあったのでしょうが、やはり、実ビジネスでしかも、自身が当該業務を体で知っている事から、通訳の実力と、人品を概ね査定する手段として、理にかなっているのでしょうか。

3日目、釜山に戻る途中、全羅南道(チョルラナムド)蟾津江(ソムジンガン)沿いの道の駅。しじみが、特産。

話しは全然変わりますが、この殺人的な暑さの中、日本では、過日の豪雨被害のボランティアのために、沢山の方が被害地に赴いていると、ニュースで目にしました。韓国に較べても、日本は災害の多い国。その辛さを知るゆえ、他人事と思えない気持ちが、 矢も盾もなく・多数の方を現地に駆り立てているのだと、思いました。単なる善意だとか、人道的だとかじゃなく、なにかに突き動かされてする行為。

日韓のことどもも、かまびすしい報道の裏ですすんでいく、得体の知れないものの胎動を、このような仕事をしていても感じます。なんか、暑さのなかで制御不能になっている(笑)訳ではありませんが、全く、呆れるほどの手前味噌ではありますが、押し引き、仕事の遂行力、共々、脂の乗り切っている当事務局を、懸案や閃きを先送りすることなく、業務や案件の着手や、改善にご活用ください。他が、暑さに茹だっている今こそ、仕掛け時、”間違いない”; ヤレヤレ( ´_ゝ`)y─┛

「おらぁ、もう、参った・・。」地下鉄、海運台駅の近くの露天の前で、暑さにたたかれ、グロッキーの犬君。            

農事資材販促活動2&晋州城 観光。

 

晋州市(ちんじゅし)の名跡。晋州城の城門。
晋州市内

週明けの月・火は、先週の慶州(きょんじゅ)エリアから、晋州市の方面エリアの農協、農事団体を同様に廻りました。

日本の製造・販売元さまと、現地で売り込む、韓国の現地販売業者がこのように一緒に廻ることの大きな利点のひとつは、現場のお客様のクレームに対して、その商品の使い方のアレンジの仕方次第で、該当の問題に充分対応が可能であることを、伝えることができたり、

日本の販売元さまにも、現地を知って頂くことにより、韓国側もアイデアをもらえたり、また、対応がより的確にできる事により、現地のお客様の信頼も構築できることです。

それと、たまたま、この拙ブログをお読みいただく方のなかには、、中国・東南アジア・ロシア圏での販促、販売をされている方も、おられているかもしれないので恐縮ですが、商品の売価が、韓国では、物価の観点から、日本で売っている価格とあまり差のない価格で売れるという利点が、あります。※業種に係わらず、韓国での販促に前向き、あるいは、既に成果を出されているところは、そこにメリットがあると、考えておられるでしょう。

今回も、かなり強行軍ではありましたが、短時間のなかでも、日本の製造・販売元の担当の方が、ちょっとした、現地のお客様の疑問にも、すぐPCを開けて、事例を引いて説明されて、これまで、「サンプルをもらうと、なしくずしになるから、うちは、いいものしか使いたくないんで、サンプル受け取りません。」といわれていたような、お客様でも、その対応に好感をもって、サンプルを受け取ってくれたり、新たな営業先の試案がでたりと、とても有機的な活動だったと思われました。

日本の諺の、風が吹けば桶屋が儲かる”の類ではありませんが、ゴルフのグリーンのメンテナンスでも、近時の気候変動で、新たな疫病が発生したり、農作物※いちご・トマト等、作物の新たな栽培方法の進展などで、商品の需要が喚起されたりと、日本の製造・販売元さまの売り上げも、堅調だと聞き、これから韓国の販売会社も、韓国全土に販路をひろげていく上で、こういう支援は、韓国側の・販促の大きなバックアップとして、とても期待されているように、見受けられました。

伺った、農協様、ここもかなり大きな農協でした。
昼食には、サムゲタンを、頂ました。

韓国の販売会社は、それぞれのエリアの主要都市の、いわゆる地元に住んでいる・販売担当者を雇って、そこで日頃からの地道な販促活動で、販路を開拓しております。

今回も、訪問の合間に、せっかく晋州(ちんじゅ)まで、来て頂いたからと、韓国側の現地担当の方が、晋州城に連れて行ってくださいました。元々、国境警護のために高麗時代につくられて、豊臣秀吉の朝鮮出兵のときの、防御の砦であったりも、したそうです。

晋州城・城郭、夜のライトアップ時の風景。

これまでも、お客様をお連れして、晋州に来たことは度々、ありましたが、そのつど観光目的ではなく、お客様の用件での同行通訳での訪問だった為、こうして、じっくりこの名跡を拝見することはなかったので、とても良かったです。なかなか風情のある、しっかりしたお城でした。

 皆さん、料理のお写真を取られていたのですが、会食中の通訳に かまけて、失念しました。外観のみ、すみません。
お店の販促サービスの絵葉書と、晋州城観光のパンフ。

晩御飯は、うなぎ料理で有名なお店。蒸したものを、鉄板で焼き、好きなヤンニョン(タレ)頂くとういうものでしたが、柔らかく、滋味豊かな味わいでした。

翌日も、早くから始動という事で、釜山には戻らず、晋州[チンジュ]泊となり、新装のなかなか快適なホテルで、

この広さのところに、一人泊まり^。なかなか、快適でした。

ホテルのロビー・スペース
ホテル・ロビー・スペース2

      http://bit.ly/2lRtSPd  J Square Hotel and Wedding

計4日間、かなり移動距離と訪問箇所でしたが、つつがなく、アクシデントもなく、終え、天候も荒れることはなかったので、良かったです。

韓国の販売会社さまより、お疲れさまの意で、頂いた、智異山(チリさん)の特産の干し柿。上品な甘みが、いいんです。お茶うけにも^^。

 

全羅道でのラジコン・ヘリ農事撒布業務サポート。

今回、業務を依頼された会社の全羅道営業所。
今回、業務を依頼された会社の全羅道営業所。
発信する散布ヘリ、かなり大きいです。※後付の写真で、大きさがわかります。
発進する散布ヘリ、かなり大きいです。※後付の写真で、大きさがわかります。

過日の大型の台風15号もなんとか直撃をまぬがれて、今日は、青い空が広がっていますが、過ごしやすい気温で、啼くアブラゼミの声も、どこか盛りを過ぎた風情で、少しく季節の移ろいを感じます。

先週末まで、韓国で大型のラジコンヘリ200機を所有して、韓国全土の農家で、除虫散布等をしている会社が、日本から迎えているインストラクター講師の方と、操縦技術の向上と事故の軽減を目的と、散布作業を兼ねて巡回している業務のサポート通訳に、再びお声がかかり、4泊5日、主に全羅南道を巡らせて頂ました。

先回記事でも書きましたが、釜山に来て市場に行かれた方なら、おわかりかと思いますが、市中に、地物の野菜が溢れています。

釜山近郊ですと、空港に近い、金海のエリアに沢山のビニール・ハウスや、水田が拡がる光景を、空港から無人で走る釜山-金海軽電鉄」の車窓から見ることができますが、今回、全羅道でも、大規模な耕筰面積で、かなりの投資をして法人化されているところが、増えている実体を知ることと、なりました。

この業界の黎明期から、講師でもあり、エンジニアでもある方と、撒布に使うヘリの全容。

講師の方は、もともと40年前から趣味でラジコンの製作操縦をしていて、この業界草分けの方で、のちに、大手メーカーに引き抜かれてからも、20年以上、日本・全国の各地はもとより、タイやインド、遠くはオーストラリアまで、操縦技術の指導また、安全のマニュアルづくりまで、尽力されて来られたそうです。

悪天のなか、撒布作業中の、ヘリコプタの勇姿。
悪天のなか、撒布作業中の、ヘリコプタの勇姿。早いときは、朝も明けぬうちからの撒布作業、それだけに、冷静で的確な操縦が、求められる。

色々と懸案去らぬ日本と韓国ですが、ビジネスであるにせよ、また、それでこそ、現場では、色々な交流があり、それによって、良い事例も沢山あります。

とにかく、近いという利点を最大限に生かして進む、そのような提携・交流の地道なサポートにも、できるだけ多く参画したいと、心から思った次第です。

全羅での、食事の、いち風景。どこで、ご馳走になっても、丁寧に調理されている感じがしました。
全羅道での、食事の、いち風景。どこで、ご馳走になっても、丁寧に調理されている感じがしました。
全羅道での、食事の、いち風景2
まさに、山の幸。薬効あらたかな、サルノコシカケ類のきのこが、深い滋味を醸す郷土鍋。
まさに、山の幸。薬効あらたかな、サルノコシカケ類のきのこが、深い滋味を醸す郷土鍋。

講師のきつくはないけれど、厳格なトレーニングと作業が終わった後は、懇親。

これは、最後の日、慶尚南道の街に戻ってのもの。
これは、最後の日、慶尚南道の街に戻ってのもの。

 

 

 

海の見える観音信仰のお寺・江原道・洛山寺(ナクサンサ)。

釜山から、韓国の北端、江原道(カンオンド)の街にむかう途中の、海水浴場(慶尚北道と江原道の境界近く)
慶尚北道、カニで有名なヨンドクにある、長沙(チャンサ)海水浴場
韓国でも、カニといえば、ヨンドクというくらい、蟹で有名なところ
韓国でも、カニといえば、ヨンドクというくらい、蟹で有名なところ
廻りに、大きな都市がないせいか、海の水が綺麗で、心地よさそうです。
廻りに、大きな都市がないせいか、海の水、空気が澄んでいて、心地よさそうです。

これを、ご覧頂いている、皆様の地域も、お盆を(ここ韓国では、旧暦なので、まだですが)過ぎて、少し熱暑が、和らいでおられるのでしょうか。

ひとつ、お詫びしなければ、ならない事があるのですが、8月13日から17日までに、「お盆を釜山で、支援キャンペーン」は、これまでも何度も、通訳サポートをご利用頂いている、在京の企業さまに急遽、江原道(カンウォンド)での遠征通訳の依頼があり、遂行できませんでした。

これは、後日、この釜山まで、足を運ばれるお客様に対して、何らかの優待キャンペーンをさせて頂くことで、穴埋めさせて頂きます。

ということで、暑さのピーク時に、釜山近郊をお客さまと歩かせて、頂いた後は、さきに書きましたように、江原道、それから、一昨日までは全羅道へと、韓国の北、南と、お声かけ頂き遠征しておりました。

両方とも、日本の農業機器関連会社さまの、技術指導、乃至は、農機具の販売と、韓国の代理店さまに対する講習のサポート通訳です。

韓国は、ご存知のとおり、朝鮮半島の南半分が、国土です。半島ですから、廻りは海。だから海産物が、獲れることは、想像に難くないかもしれませんが、もともと嘗ては、農業国だった名残りが、ちょっと地方にいくと、感じられます。

仕事で、江原道にくことは、初めてでしたので、仕事の合間に、立ち寄った海岸や、釜山の龍宮寺とは、ちょっと趣の違う、建立が610年代という、歴史もあるお寺「洛山寺(ナクサンサ)」の写真を幾枚か、アップさせて頂ます。

その日は、地元の受け入れの方が、急遽バーべキュウで、もてなして、くださいました。
その日は、地元の受け入れの方が、急遽バーべキュウで、もてなして、くださいました。

 

江原道の海のお寺、洛山寺(ナクサンサ)からみた、眼下の海辺
観音信仰で、ご利益の高いといわれるお寺、沢山の人が、参拝にきていました。
観音信仰で、ご利益の高いといわれるお寺、沢山の人が、参拝にきていました。
お寺の本堂へのアプローチ
お寺の本堂へのアプローチ
お寺の裏手には、広い蓮が一面に拡がる池が。
お寺の裏手には、広い蓮が一面に拡がる池が。
ここの、守り本尊である、海水観音像が建つ、水場でお浄め
ここの、守り本尊である、海水観音像が建つ、水場でお浄め
お寺の本堂の中庭
お寺の本堂の中庭
海風が吹き抜ける寺社に、可愛らしい風鈴が。
海風が吹き抜ける寺社に、可愛らしい風鈴が。
光輝く先手観音、600年代後半、唐と新羅の戦の拡大しない事を願った僧の祈りに、応えて現れた観音さま。霊験あらたかな波動が、伝わってくる。
光輝く先手観音、600年代後半、唐と新羅の戦で苦しむ民衆の為、戦の終結を願った僧の祈りに、応えて現れた観音さま。霊験あらたかな波動が、伝わってくる。
守り本尊の海水観音立像・この像の袂にある、ガマ蛙の塑像を撫でて、祈願すると、2つの願いを叶えてくれる伝説が。
守り本尊の海水観音立像・この像の袂にある、ガマ蛙の塑像を撫でて、祈願すると、2つの願いを叶えてくれる伝説が。
お寺には、正門と、裏門がある、裏門への小径
お寺には、正門と、裏門がある、裏門への小径

空気も綺麗で、海の青も気持ちよい上、霊験あらたかなお寺に、参拝する事も、できました。

韓国は、北海道とほぼ同じ広さくらいの国土のなかで、日本に輸出するくらいの量の野菜を生産している実体を、最近続いている地方での、仕事で、感じております。

お寺の袂に拡がる、洛山海水浴場
お寺の袂に拡がる、洛山海水浴場
海水浴場の廻りにある、宿や、海産物店など。
海水浴場の廻りにある、宿や、海産物店など。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釜山・6月 MERS騒動の現況と、韓国ビジネス考

通訳で、遠征した、釜山から2時間ほどの内陸の街の、レストランの照明デコレーション^^
上記、レストランの昼の佇まい、韓牛のレストラン
上記、レストランの昼の佇まい、韓牛のレストラン

こんにちは,6月も、半ばを迎えました。この、2・3日は、海風がそよぎ過ごしやすい風情ですが、釜山も、夏まっさかりのシーズンを迎えております。

此の間、降って湧いたような、mers騒動に見舞われた、韓国。

普段、こういう事には、過剰に反応するお国柄なのですが、今回は、個々人が、案外、冷静に対応して、パニックには、なっていない状況です。

認識としては、免疫力の低下が1番よくないという事で、うがい、手洗いの励行、自分達は喉消毒のスプレーを携帯して、業務の遂行にあたっております。

お客様からも、「実際のところ、どうですか?。」と尋ねられるのですが、上記のことを踏まえて対応すれば、免疫が異常に落ちている場合や、極めて高齢のかた以外は、病院をのぞくエリア、ことに、釜山近辺は、内情、落ち着いているのが、現状です。

ところで、内外のこんな状況のなかでも、韓国側の業者、会社が、日本の各種・製造メーカーに依頼して、韓国内の市場に製品を売り込む形でのオファーが、実を結びつつある事例での案件で、お声かけ頂き、遠征するビジネス通訳が、立て込んでおりました。

このたびの、突如とした量的緩和による、劇的な円安の、影と光は、様々なところで、ビジネスの方向性に多大な影響を与えていることは、日韓だけではないでしょうが、

この東アジア圏で、日本の製品ほどのプロダクトを維持できる民族性は、ほかになく、これからも、ニッチの市場では特に、日本の製品を求めて、または依頼するかたちで、全アジアの国々が、オファーしていくことは、自明であり、

広言される政府間の戯言に、おつきあいする暇なく、其々のニーズを、現実に相対して、ビジネスを作っていかれる方達の、バイタリティには、学ぶべきこと多い2・3週間でありました。

いつも、思うのですが、韓国人はブローカーでこそ、能力を発揮する民族だと、海外にいた時にも思っておりました由、日本の製造メーカーの商品を、韓国の業者・会社が売るという、形態でのニッチでの成功事例は、メディアでは喧伝されなくとも、益々、恒常的になってくる事と思われます。※殊に、生活環境改善商品。

韓国に直接、お越しにならなくとも、私どものようなサービスをご活用され、見込み客や、または、先取りのビジネス・チャンスにアプローチすることは、難しくありません。

味もそっけもない、内容で、恐縮なのですが、ホームランをいきなり狙うのではなく、スマッシュ・ヒットで、韓国にも、自社の製品を売りこめないか、ご検討なさってみることも、一考の価値があるかと、存知ます。

歯にものが挟まったような、書き方になりますのは、私どものクライアントさまが、このご時世のなかで、韓国とのビジネス・チャンスに勇気を持たれてのぞまれ、芽をむすびつつある流れを、阻害したくないという、思いからであります。

インフラや、ウェブマーケティング、または、製品デザインの分野で、韓国企業も、隔世の間がするほどの、成長を見せていますが、そのひずみもまた、それなりに大きいものが、あります。

韓国に対する、日本の方の知識も格段に況している、今だからこそ、直近に、日本の製品を必要としている国のひとつとして、リスクを考慮して尚、無視するには、惜しい市場であること、密やかに、お伝えしたく思います。

「韓国・ミニ農業紀行」 エゴマ 編(密陽・ミリャン)

ここに来る前、業務とは直接関係のない事ながら、自分達が北海道の北辺の、海辺の街にいた事を、頼まれもしないのに、問わず語りに語っております。北海道といえば、農業や漁業等、第1次産業。

北海道のお土産で有名な「六花亭」のお菓子の包紙の絵柄にもなった、開拓農民であり、反骨の画家・坂本直行画伯の素朴な風合いの水彩画にも描かれている、サイロの風景。

自分達が、住んでいた家の 家の窓からの風景’北海道・オホーツクの街)

冬季には全く耕作できない環境の中で、日本の他のエリアより、広く拓かれた原野に、多頭数の牛を肥育(牧畜)する、或いは大型のトラクターで大量の作物を収穫する、北海道の農家のイメージを持たれている方も多いのではと、思います。

そんな中で、私たちが住んでいた海辺の街の郊外で、偶然・隣に、無農薬・有機野菜を作り、40頭弱の完全放牧の乳牛を飼育し、運営している農家がありました。

それが縁で、自分達は図らずも、その、本当に食べれば、口の中に滋味がほとばしる、甘みのある野菜。ジェラート(アイスクリーム)にしても、そのまま飲んでも抜けの素晴らしく良いミルク、地鶏の卵を毎日のように、味わう恩恵を受けました。

Fファームより提供して頂いていた 完全・無農薬の有機野菜 

そこで、その農家のF氏より、さまざまな農業の面白さを伝え聞いたのです。

そのひとつに、韓国での有機栽培や循環農法の話がありました。

当時、韓国の農業に興味があった訳ではありませんでしたが、北辺の大規模な耕作が常識(乳牛なら100余頭、肉牛なら500~1000頭を越える規模が当然)の環境の中で、独自の方向を模索、実践していたFファームを通して、どんどんと、人が人として生きる為の農業の魅力を感ずる事となったのです。

「韓国のミルクは、ノン・ホモだから、美味しいはずだよ。」と、よく語っていた。Fさん。その通り、韓国のミルクはたしかに、Fさんの所のミルクとそっくりな柔らかな甘みがありましたよ・・・。

今回、図らずもお客様のご依頼で、釜山よりKTXで40分弱の、アリラン祭りで知られる密陽(ミリャン)の、エゴマ農家に伺うという話になった時、お電話で、今回、お世話になったキム・ウンソプさんの物腰に触れて、Fさんのことや、お世話になった農家の方々のことを想いだしてしまいました。

アリラン 祭りの街 密陽 の 概観
密陽  の  概観 2

密陽(ミリャン)は、映画「密陽」http://www.youtube.com/watch?v=J4NH0dsXzug&feature=fvw(洋題 シークレット・サンシャインとして、主演女優のチョン・ドヨンが、2007カンヌ国際映画祭で、最優秀主演女優賞を獲得、共演も、実力派ソン・ガンホ)でも、知られた小都市です。

山口県から来られて、ご自身も退職後10年間、農業をされているお客様(84歳で、お一人で、来られるバイタリティ。アジアの色々な地域に行かれているそうです。)の、”エゴマ”の栽培農家を紹介して欲しいというご依頼が、今回のことの発端でありました。

釜山駅から、KTXに乗り、ほどなく、密陽駅に到着。

迎えに来て頂いた、キムさんの車で、早速、キムさんの畑へと迎いました。韓国料理では、サム(包む)例えば、ご飯や刺身をエゴマの葉にくるんで、テンジャン(韓国味噌)や、ヤンニョンを添えて、食べる。エゴマの葉を醤油漬けにして、ご飯をくるんで食べる。本当に、極、身近な食材なのです。

密陽市 キム・ウンソプさんの エゴマ菜園  1

実に、コンパクトな規模の菜園なのですが、キトサン”エゴマ”というブランドを構築し、家族のみの小規模菜園だけで、キムさんは、年間600万円弱の純収入を挙げておられるそうです。キムさん曰く、「あんまり、大きかったら、手間がかけられないし、かかりすぎる、規模はこれで充分。」

土や作法の安全性、商品へのこだわりもさることながら、インターネットの直販ショップhttp://malgun.net/(キムさんのサイト)、http://www.mirpia.kr/(キムさんのような農家が、共同で運営している、こだわり農作物の、直販モール)で固定のお客様を増やし、かた崩れしたものは、ソウルの市場に卸す。

農法の視察の為、ニュージーランドやオーストラリアにまで、行かれたりする。また、啓蒙活動にも熱心で、自分のお仲間は勿論のこと、エゴマの栽培方法についても、サイト内での丁寧な解説をされている上、問いあわせの電話が全国からあるとの事でした。

特に、印象に残っているのが、サービスの勉強の為、カリスマ・タクシーで有名な京都のMKタクシーのセミナーに参加された時の、お話で、「本当に、勉強になった・・機会があれば、あなたも行かれたらよい。」と話されていたことです。生産から、販売まで、一貫して、てがける方の佇まいに、FTAなどで喧しい農業の、ひとつのあるべき姿を垣間見た気もしました。

韓国は、もともと文献をひもとけば、農業国家であり、京都などの伝統的な野菜の保存方法と極めて似通った、食養の知恵を、これまで、ここかしこで、たびたび眼にして参りました。お昼に、キムさんがエゴマを卸している、畜産農協の飲食店で韓牛を頂きながらあらためて、その事を感じる想いがしました。

キム・ウンソプ さん の 菜園 2