2020 6月・海運台で見る、極東アジアの分岐点と、伝聞ではない”現地の眼”。

地下鉄2号線、海運台駅周辺にも、高層マンション。ホテル、オフィステルが、どんどん増えています。
この時季になると、必ず現れる、海浜用品の露店。

ここ釜山は、今日も快晴、青空が冴えわたっています。市中にビーチが点在するこの街では、この季節になると何とも言えない開放感が、街中に漂います。

ここの人達は、本当にオープンテラスが大好きで、とにかく、飲むにつけ、食べるにつけ、屋外に出て、何かしらしています。※3密を避ける観点から、悪いことでは、ないですが。

なにか、旧フランスの居領地のアジアンリゾートにあるような、
メゾンの趣きのする、レストラン・カフェ・雑貨スペースは、
コロナ禍の期間閉めているとのこと。

そんな中、いつもと違うのは、このシーズンになると、多国籍の人でにぎわう、韓国屈指のビーチ、海運台でも、国外のひとの影があまり見えないこと。当然といえば、そうですが、本当に次の年のことが、しかも憶測とかゴシップな時事ネタでなく、生活に直結する最大重要なリアルの近未来のことが、見通せない時代。

ところで、コロナ禍の間で、ウェブへの依存度は、またまた物凄く高まり、これはあるメルマガからの受け売りですが、金融市場では、この3ヶ月間で世界の富裕層は、下げと上げで総計62兆円の荒稼ぎをしたとか、しないとかの話を書いていましたが、そうなれば、私たちが偶然だと思っていることも、どっきりのように、仕組むことも難しくないことは、一元管理がウェブを通して、どんどん容易になってきている現状で、想像に難くないと、ふと思ってしまう。

海運台ビーチから、冬柏に向かう入江にある、ザ・ベイ101。後ろは、今も増設し、隣接する、韓国でも屈指の不動産価格を保持する、マリンシティ・エリアに向けてのビル群。

世代によっても、状況によっても、価値観や視点は、全然変わってくると思いますが、”あるものを無きものに、ないものをある事に”していくと、気づいた時には、自分の廻りは堀のように刳(えぐ)られて、 全く身動きがとれないといった事態を秘めている、従来からの流れを踏むなら、そういう状況なのが、韓国の、いや、釜山のそこここに、無自覚に漂っている気がします。(自分のスタイルで、前向きに楽しんでいる人を、揶揄する気などは、毛頭ないので、ご理解を^^。)

加えて、私どももそうですが、在韓邦人の方は、コロナ禍が過ぎても、2国間の状況がもとに戻る気配が極めて難しく、日本国内の移動でもカーナンバーの地域表示ひとつで、SNS上で密告されるたりする、といった事も伝え聞く中で、在韓邦人の本国への渡航・往来はもとより、日本からの送金の停止が、報復措置でなされる事も取りざたされている現在、”自分は韓国内で生計をたてられているから、くわばら、くわばら”などと思って、そういう事態にリアクションしなければ、とても後悔することになることは、どうぞ頭の隅においてください。(※重ねがさね、偉そうですみません。 <(_ _)> )

そして、日本のあまたあるyoutubeや、韓国情報が、現地で本気でそれを生業としてきた身から見て、根本的に欠けている視点は、韓国がこの一連の状況の中で窮地であることは、確かにそうですが、日本との関係性をかなりに意図的に段階的に、軽くしてきこと。

いわゆる、日本で賄っていたものを、ヨーロッパのもので賄うとか、それが何ゆえとかは、簡単にはいえませんし、それが良いことなのかは、わかりませんが、たんなる直情的なものだけでなく、意図されたスキーム、いわゆる、”釣り”みたいなものであることを、感じたりもしています。

どのみち、この極東アジアの、半島と列島の国の関係が大きく決定的に変わったのは、2020年だと、記録されることになると、直観しています。

日本は、実体経済は置きざりにして、金融市場が買い支えられているようですが、韓国は、不動産バブルといってもいい状態が、続いています。いつも、何かにつけて「日本の失われた20年になるのを、避けなければ。」とメディアは、念仏のように行ってきましたが、いまだに、増え続けるビル群。これから、どうなるのか。海運台の物件は、あきらかに投資物件という感じです。
ザ・ベイ101の2階テラスからの、眺め。
広安里ビーチや、大橋の袂をクルーズしてるのを、よく見かける船体。

もちろん、こんなご時勢ですから、オープンのブログで書ける事なぞ、こんなところまでですし、ここで書いている事を、一瞥することは全然かまいませんが、もし、本当に100に一人、そのことを必要としている方、気づかれる方のために、”現地の眼”で関係の方の一助になればと、書き留めておきます。

後、ご報告が遅れましたが、これよりは、文責は”賢いプサンの歩き方事務局”が担いますが、レポートは、これまでの業務で懇意になった、在韓・在外経験が10年以上の、対外ビジネス実務者、または、ジャーナリストの方の情報を交えて、この現地の実状を勘案して、発信していく事となっております。どうぞ、リアルな実勢の中から、ご自分のご活動・業務や実務に、活かして下れば、幸いです

追伸 釜山の古くからの、様々な日常品、衣類、靴、スポーツ用品などの問屋が今でも集積している、地下鉄1号線の凡一(ボミル )から、 釜山鎮市場 あたり。最近も、行く用があったので、行った折、ちょっと撮ってきました。