ただの ”おじさん” になってしまった 日

台風15号 の 広安里 海岸(1)

日本にいた頃、そこは北海道だったので、どんなに暑い夏であっても、お盆を過ぎると、本当に不思議なほど、ス~ッと涼やかな一陣の風が、秋の到来を誘うように吹き抜け、それが夏の終焉を告げていた。

でも、ここ釜山は、韓半島の南。九州の対岸。一度、収束しかかった猛暑も、台風一過で息を吹き返したように、真夏日に逆戻り。それでも、もう暦は8月も末日を迎えている。

台風15号 の 広安里 海岸(2)

台風の日は、1日中、すべての報道は台風一色となった韓国。釜山は進路から逸れたが、それでも余波で、ビートルも飛行機も運休した。招かざる休日。

台風のまえの、雲たなびく、NZの空のような 広安里ビーチ
台風前の 広安里ビーチ (2)

 

台風前の 広安里ビーチ(3) 昼も夜も 趣向をこらしたアトラクションで、盛り上がる

世界を、夜、昼となく、飛び回るバイヤーのお客様から、「韓国、色々・大丈夫ですか?」とメールがあった。そのひとは、それこそ、仕事になるなら、戦乱の地を厭わず、物資調達に向かう人だけに、その文字の裏に潜む緊張と、真摯さを想い、恐縮した。

海雲台の 夕暮れ 前

この間も、台風を含めてキャンセルが続く中で、日本での飲食店開業のため、釜山の店をリサーチに来られた、オーナーと建築デザイナーの方がおられた。これまでも、そういう方を幾人もご案内したが、少しでも参考になるならと、海を越えてリサーチに来られる気概に感じ入った。やはり、これまでも素晴らしいコンセプトを形にされてきた方だと、お名刺に小さく刻まれているurlより、確認する事ができた。”喜助デザイン

現代と、サムソンが牽引しているように見えても、その国のブランドを決するのは、そればかりではない筈なのだ。どこから、どんな弾が飛んでくるかわからない、Web3.0と呼ばれている現況の中で、誰が何に踊らされているかだけは、立場上、きっちり把握せねばと、痛感した一連のできごとで、あります。

ところで、韓国グルメ。ひとつだけ、アドバイス。韓国に来て、焼肉を食べるのは勿論、大変結構ですが、本当に、滋味溢れる「韓定食」を食べたいなら、まず、チェーン店には入らないこと。

結構、暴論かもしれません。でも、自分達が繰り返し使うのは、やっぱり、今では無数にあるWeb上の情報に乗らない、小体な、家族で、または料理の上手なおばちゃんが家庭料理のように、さりげなく、しかも本当に低価格でふるまう、韓定食の食堂。

写真では、わからず、食べたら納得。海雲台SAVEゾーンそばの食堂の「韓定食」の佇まい

色々あった時に、広安里に行くのは、明るいビーチなのもさることながら、行きつけの、腰の曲がった、ハルモニがやっている、韓定食の店で、ジョンゴルやチゲを食べるためでもある。序々に韓国本来の味わいを感じられる店が、少なくなる中で、そういう店を発見できた時の嬉しさは、チョッとした僥倖なんです。。

取り合えず、現状として、釜山に御用のかたは、ひとまず、安心してお越しください。

通度寺(トンドサ)の弥勒菩薩さま ”日韓は 本当しゃあないなぁ・・・”

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください