美療と健康と、漢薬(韓薬)店

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街を歩いていても、日中は大分、ぽかぽかと暖かくなってきました。もう、旧暦の正月は目の前、デパートも在来市場も人でごった返しています。

現在、美療加療で釜山に来られている、お客様のサポートをしております。ご自身も、美容にかんするお仕事をされておられるという事もあるのか、ここに到るまで、ご自分の眼でしっかりと確認され、今回、釜山での加療を選択されて昨日、加療をされました。

私どもは、こちらに来る日本のお客様をサポートするのが、仕事なわけですが、その中でも、美療や健康にかんすることは、潜在的なニーズとして、このサービスを始めた当初より、念頭にはありました。

韓国から、日本をみれば、日本の日本人にしかわからない個別の問題はあるとしても、日本のマーケットやサービスを恒常的に受けているお客様に納得していただく。もう、為替の恩恵もないわけだから。

最近、お世話になっている韓薬店の丸薬
最近、お世話になっている韓薬店の丸薬

自分達も、とにかく慌しい韓国の日常のなかで、健康を維持することには難儀していますが、探せばやはり地道に、東洋の知恵を現代にアジャストさせて、スキルを磨き適正価格で提供している方は、いるようです。漢方のお店も、偶然見つけた訳ですが、わかりやすく処方の意図を説明してくれる女性の薬剤師の方が、柔軟に薬方を提案してくださいます。

近時、韓国の韓方も、あまりに高額で、お客様からの宿題に、なかなかお答えできなかった訳なのですが、やっと、お役にたつ事ができそうです。

チャングムの国の 海の街(釜山)で

韓国食をベースに、有機農家や有志の方の協力で運営していた、薬膳レストラン(北海道・道北)

W杯・・韓国代表のアルゼンチンとの対戦でのよもやの大敗に、”残念”という言葉もなく周囲の人達も呆気にとられた虚脱感の中で、初夏のお祭りは、終焉しそうな気配です。

そんなお祭り騒ぎだった中で、うちの2名は、ここに来た当初から業務のひとつとして、是非、こちらに来るお客様に、”韓国(釜山)でしか、できない事”のひとつとして、ご提供したかった、漢方治療を含めた壮健・美療サポートを、医療観光コーディネーターの登録も終え、本格的に稼動することと、なっている現況です。

すでに、幾人かの慢性疾患の方を、以前からのリサーチと、意見交換を重ねていた韓医院のほうへお連れし、チックでお困りの中年女性や、歩行困難だった70代の女性の方が、2度の加療で、飛躍的に改善し、「こんなに、効果が凄いなんて知りませんでした。」と、本当に嬉しい初めての成果を体験致しました。

自分自身が、手前味噌ながら、漢方の症や薬方を独学して、それが高じて「仙道(タオ)」までかじって、自らの難知性疾患の回復に望み、友人や、知人の先端治療が匙をなげた内臓疾患の治癒をサポートできた経験からすれば、充分に想定できた事ではありました。

それでも、日本とは異なり長きに渡って、漢方医(韓医)専門の公式な養成課程をもっている、この国ならではの治病を、脈診の妙、概観から気を読み、それに的確に処置を施すのを、目の当たりにして、日本に一番近い外国の持っている、知恵や技術を、こんなに簡単に往来できる時代だからこそ、活用して頂ければと、改めて思っております。

韓国ドラマの宮廷女官チャングムの誓いhttp://www.youtube.com/watch?v=h00fty5agSc&feature=relatedやホジュン~宮廷医官http://www.youtube.com/watch?v=qvFOcoKz3JM&feature=relatedへの道を待つまでもなく、脈々とその伝統と、治病のデータを積み重ねている。

もし、釜山において、観光がてら、その治療の妙を経験されたい方は、気軽に左載のファームからでも、お問い合わせ可能です。また、より重篤な症状や、長患いをされておられる方には、このブログ以外の方法でも、じっくり日本における漢方のイメージとは少しく違う、アジアの風土とアジア人の体をベースに醸成してきた”韓方”の奥の深さをお伝えしたいと、思っています。

黄砂の中・ 釜山ベクスコで、「ウェルビーィング」

3月11日の昨日は、釜山でも雪が降りました。3センチ程の積雪でしたが、甥っ子が行っている、中学校では、臨時休校になりました。流氷が来る、北海道で暮らしていた自分達には、まるで、ジョークのような話でしたが、懸命な選択だなと、内心思いました。いけいけドンドンと走る、釜山のドライバーの気性を考えると、車優先の社会のこの街では、気象の変化は重大な事故を誘発しかねない。日本のニュースを見ても、気象の変動は激しいみたいですが、体調の保全も含めて、皆さん、気をつけてくださいね。

釜山の重要イベントが行われるコンベンションセンター BEXCO
向かいは、新世界デパートと、ロッテデパートが並んでいます。

明けて、12日、今日も不安定な天気ですが、今日は、大阪から来られた、ある会社の方たちと、釜山の新しい重点開発地区センタム・シティにある、コンベンション・センター、BEXCOへ健康食品(ウェルビーイング)関係と、ハウジング関連の見本市へ赴きました。海風が、結構吹き荒れて、埃がすごいと思ったら、黄砂のようでした。

韓国では人気がある、黄土のブロック製の「ミニ・チムジルバン」 免疫があがるという。

黄土(ファント) 健康食品関連の方々だったのですが、海運台に行かれる途中で、コンベンションの事を話すと、行ってみたい!という事になり、天気もすぐれなかったので、急遽、方向転換。すると、調度、韓国の医療および、健康関連の見本市だった訳です。(勉強熱心な方には、こういう運もついて回るのですね・・)これから、お金とともに、最も必然的に関心の高い、健康に生きる為の商品群。私どもも、ここ韓国がどんなアプローチをしてるか興味深く、お伴してみました。

20種類の漢方素材を組みあせて作った石鹸。アトピー用、シミ取り用、頭皮ケア用

さすが、高麗人参と漢方の国だけに、ブースも生薬の匂いで溢れていました。他に、日本人は見当らない中で、同行した会社の方々は健康食品のプロだけに、どのブースでも、熱心に質問され、試供品を試されていました。生薬の名前や、素材、使用法の通訳が多かったのですが、自分にとっての関心事でもあったので、大過なく務めさせて頂きました。

なんといっても、”紅参” エキス・カプセル様々のモノが。市価の30パーセント・オフで。

勿論、漢方系だけではなく、美顔や、エステ関連、または医療法人の宣伝ブース。なかなか、賑わっていました。 同時に見覧した、ハウジング関連では、まさに、日本のトレンドの方向性を追随している感じが、しました。勿論、韓国の独自性もあるのでしょうが、日本の個性のあるメーカーの展示があったら、かなり人気を博すだろうなと、感じていました。ここでは、アウトドア志向の出展のブースが、人気を博していました。し、これよりは、より加速度的に、欧風化が進んでいくことが、はっきり確認できました。

市価の30パーセントoffプライスで、大量の陳列していた、インテリア関連の洋書

4月末に開催される「2010釜山国際モーターショー」の下見の意味でも、有意義でした。お昼は、センタムでランチならここというお店で、昼食^^。コチュジャンが、チョンマル・マシィッソヨ!!お店も綺麗で、お店の方も穏やかで、いうこと無し。

センタム・ロッテ百貨店、道路を挟んで向いの 美味しい お店

特製コチュジャンのプルコギ定食は、お奨め!値段も、リーズナブル ^^

漢方マニアが見た「韓方」(韓国の漢方)其の壱 

不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)
不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)

突然ですが、韓国はモメチョッタ(体に良い)を志向する国などど、言われています。モムチャン(体が良い・byコン・サンウetc)では、ありません。モメチョッタです。

勿論、自分も日本で、周りの人に陰陽五行からなる韓国食は薬食で・・,などと謳っておりました。 オセアニアでの生活が長い、大橋巨泉氏が、かって語っていたように、NZ(ニュージーランド)のコリアンレストラン(忘れもしない、オークランドのアリランという焼肉レストラン)はなかなかよかったのです。

実は、自分はそこで、韓国のカルビの旨さと滋味を知ったのでした。 とにかく、肉だけでなく、野菜でサム(包んで)して、食べる。これなら、焼肉食べて、ビール飲んで、プリンが溜まって~痛風へgo、みたいな事にはならないな。これいいじゃん!と、ひとり決めしていたのでした。それに、参鶏湯(サムゲタン)

韓国薬膳の定番 参鶏湯 
韓国薬膳の定番 参鶏湯 

10代の後半から、難知性障害に悩まされて治病の為、漢方にはまり、当時は薬の副作用の性で、西洋医療を忌み嫌って笑)いた私には、その点だけは^^、沢山の漢方専門医(韓医)さえ養成して、市中に、生薬が溢れているこの国は、垂涎のまとだった。

ところで、この間から、工業高専に通っている甥っ子が、「背が高くなるシューズがあるから、50.000w(4500円位)カンパして、欲しい。」と周囲に洩らし始めた。「あ~、シークレット・シューズだな。」と思ったのだが、そうではないらしい。 履いていると、背が高くなる靴だそうだ。これは、元ネタ(商品)が韓国ではない可能性もあるので、もしその方面で、詳しい方がいたら、教えて下さい。

それより、今回の本題は、彼が、「あと、背が高くなる薬が飲みたい。」と言い出した件だ。値段もさる事ながら、ホルモン系の薬の危険性もあると思い、注意を喚起したのだが、「いや、自分よりも身長の低い友人がいたのだけれど、親が韓医(漢方医)で、その処方した薬を飲み始めたら、一気に10センチ以上大きくなったから。」と、いうのだ。 久々の地元人からの漢方ネタである。

医療費の性もあるのか、自分の周囲のヒトは日本人である自分に韓医を勧めない。 チョッと調子が悪いと、「病院に行け(西洋医)」という。 自分が、韓国特有のサンワ茶を使ったり、薬局で、漢方製剤(韓国の薬局は、1~2日分でも案外安価で、薬を組み合わせてくれるので、便利^^。病院の保険負担が、50パーセントなので、軽度の症状なら病院より安い事もよくある)を処方してもらって、治していたりすると、不満そうな顔をする。さりとて、韓方医へ針を打ってもらいになど行っているのだから、ちゃんと使い分けしているのかもしれない。

漢方と言えば、昔、既に他界した親父が、50代半ばの時、尋常性乾癬になった。

当時はAIDS騒動の折で、床屋に行っていやがられ、髪を切ってさえ、もらえなくなり、皮膚科の若い専門医からは「これは、なおらない病気です。友の会にでも入って、親睦を図ったほうがいいですね。」と、あっさり引導を渡され、ガックリ落ち込んでいた。

しかし、自分が食養生をするなどの下地がないと、漢方は効かない。漢方は、個体差を考慮する上で、人を選ぶ医療なのだ。 しかも相手は、これまでアドバイスしてきた、腹の据わった治病の優等生達ではなく、食事もセーブできない、我侭親父。

それでも、母親に泣きつかれて、某有名漢方チェーンを紹介したのだが、そこでは、私が信頼していた漢方薬店とは違い、とにかく、幾つかのパターンの、酵素系の健康食品と漢方を抱き合わせでローンで売り込む戦法のようで、あった。 綺麗でうら若い、女性の薬剤師に、慰労されて、自ら進んで購入しそれを飲んだ親父は、一気に全身が、薔薇状発疹の見本のように、ただれてしまった。 病態を改善するのではなく、糊塗(こと)してしまったのだ。

その間、この状況が見え見えだったので、漢方でいう「症と」本人の性格を見極めて、短期決戦しないと、この患者は駄目だと判断し、現代の漢方研究のレポートなどを、チエックして、かなり実証の、強い処方を、信頼している漢薬店に依頼した。性格も、体質も、家族でよくわかっていた性もあってか、2週間で好転反応がでて、薬を序々に減らしながら、1年位で完治した。そして、その後、ほとんど、再発しなかった。 もし、尋常性乾癬で悩まれている方がいたら、ご一報ください^^。メールファームです。

綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬
綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬

漢方なら中国だろうという向きもあるでしょうが、その中国漢方の用法はあまりに多岐に渡り、体質の差(漢民族と日本人)や風俗の違いも相まって、道教にでも精通した方でないと、用意に受けいられない物である。・韓国のものは、占いとか風水でもそうだが、中国のものをかなりコンパクトにして、ある意味、汎用性を高くして便利に、実用的にしている。

聞いた話だが、韓国に留学していた、日本の短大の栄養学の女性の助教授の方(アラフォー世代)が、そんなところに着目して、美容も含めた体質改善の漢方エキスを韓医に処方して貰い、素晴らしく効いたので、「日本で、毎日飲みたいので、もっと量を多く下さい。」と医師に言ったら、「それは、いつまでも飲んでいるものじゃない。」と、窘められたそうだ。 やっぱり、東洋医法の精神はこんなところで、受け継がれているのだなと、思った。