2016年 2月・釜山のコンベンションの現状から

2月5日頃の、センタム・シティー、ロッテデパートの横から
コンベンション・向いの、私立美術館では、アンディウォーホール展が開催中。
コンベンション・向いの、私立美術館では、アンディウォーホール展が開催中。

2月も半ば過ぎました、いきなり温度と湿度があがり、市中を歩いていても大汗を搔いたと思えば、次の日は、氷点下に冷え込んだり、2月は天候が不安定の日も多かったですが、昨日からは、爽やかな晴天。海運台側のビーチ・サイドのホテルに、お泊りだった方は、対馬までが眺められるような、シチュエーションを、お楽しみになられたのではないでしょうか。

今日・明日は、いつもご利用頂いている、大阪のオーナー経営者さまの、商談通訳&法務関係サポート通訳。韓国での、靴の製造を先代さまの代よりなされている方ですが、日本の規格と韓国の工場との細かい修正のため、頻繁に、私どももご活用頂いております。

これから、ソルラルを迎えるというのに、ちょっと寂しい風情のコンベンション・センター

先日、久しぶりに、センタムのコンベンション・センターに行ってみたのですが、いささか驚いたことが、ありました。「最近、釜山でのコンベンション関係での通訳業務の以来が来ないな・・。」と思っていたこともあったのですが、他地での通訳もあったりしていて、その相関を考える余裕もなかったのです。

地下鉄内などで2年位前までは、盛んにコンベンションの宣伝を見受けたのですが、最近は気のせいか、そういう広告も、減っていた気がしておりました。それで、向かうと、ガランとした佇まいで。第2センターまで、増設されて、いたのに。

ちょっと、寂しい風情では、ありました。コンベンションも、ビジネスである以上、イベントを引いて採算をとることは、大変なことなのかもしれません。が、調べてみれば、ソウルは無論のこと、大邱市(デグにも満たないイベントの誘致状態。

ちょっと、悔しいですね。インフラは、色々と整ってきているのに。そして、釜山の持っている環境のポテンシャルは、決して、恵まれてないものではないのに。

新世界デパート・アイス・アリーナで、スケートに興じる風景を眺めながら、ランチする人々
新世界デパート・アイス・アリーナで、スケートに興じる風景を眺めながら、ランチする人々
冬の広安里の海を、クルーズする、ティファニー21
冬の広安里の海を、クルーズする、ティファニー21
冬の広安里ビーチ
冬の広安里ビーチ
刺身センター側から見た、広安里ビーチ
刺身センター側から見た、広安里ビーチ

過日、韓国の企業に20年以上、日本の企業との取持ち役を務めておられた方(日本の方です)に帯同して通訳に参った際、地元の企業にレクチャーしておられた中で、「物(機械設備)だけではなく、それを活用するソフト(人的・教育)が大切だから、そのこととセットで投資を考えてください。」と何度も、強調されていたのを、思い起こしました。

一時期、日韓の様相が、あまりにも現実を無視して変転していた時、正直、あまりにも利己的な理由で、色々なひとの生活を平気で暗転させる決定をする諸々に、失望にも似た気持ちを抱えておりましたが、そんな折、

NHKのドキュメンタリーで、日本がバブル期に、故郷創生と言って、地方自治体に、当時の政権が自由に使える、1億円のお金を配った時、この釜山の対岸にある、対馬の老境にあったリーダーの方々が、日本から見れば、辺地で日本からの人の訪問が減り、人口も減るなか、若い人達が居残れるような道をつけようと、まだ今ほど交流がさかんでなかった時節に、60キロの海のむこうには400万(当時)の市場(釜山)が、拡がっていると、それを元手に、釜山とのフェリーの定期便を運行する会社を作った。という、話を見て、すごく感動もし、何か、救われる思いもいたしました。

今、エア・プサンは、市中のバス広告の宣伝でも、プサン~札幌直行便、就航を熱心に、告知しています。私には、かつて住みなした忘れられない北海道の道都。雪祭りだけではなく、これから、この釜山からも、これまで以上に、北海道を知る人々が、増えることなのでしょう。

ケーブルTVでも、鳥取・宮城・青森・長崎・沖縄、日本の温泉地と・・などの紹介は、ひっきりなし。

自分達も、努力すべきではありましょうが、釜山として、どんなふうに、場当たり的でない人の誘致をしていくのか、またしているのか、気になるところでは、あります。

新世界デパート地下・入り口
新世界デパート地下・入り口
新世界デパート1階売り場
新世界デパート1階売り場

 

2013年 新春 静かなセンタム&釜山 今昔

センタム・コンベンションセンター(BEXCO)から、ITパークを望む
センタム・コンベンションセンター(BEXCO)から、ITパークを望む

ここしばらく、企業の方を、コンベンション等にお連れする仕事がなかった為、センタムのコンベンション・センターに来る事がなかったのですが、ここはチョッとこないと、一気に景観が変わっていく、「現状・韓国」の象徴みたいなところです。過日は、日本の企業が300億円を投じて、このセンタ厶に複合商業施設をつくる事が決定したというニュース流れていました。

一昨日、紹介したチャガルチ界隈で、港街の悠久の営みを感じられた後は、やっぱり、このセンタムにチラッとでもお連れする事が多いのですが、コンベンション・センターも第2会場が、通りの向こうまで増設され、釜山映画祭関連施設、また公共機関の旧市街地からの移設が急ピッチで進むこの街にいると、どんどんと開発が進む磁場みたいなものの”昂揚”とういうよりは、カンフルを打って?走り続けるこの国の悲愴さえ不思議に感じてしまいます。もちろん、綺麗で快適な場所が増えていくのは、大歓迎ですが・・。

地下鉄センタ厶駅から、コンベンション・センターへのアプローチ
地下鉄センタ厶駅から、コンベンション・センターへのアプローチ
コンベンション・センター前の、ホテル等のビル群
コンベンション・センター前の、ホテル等のビル群
コンベンション・センター エンタランス(正面玄関)
増設されて、第2センターへのウォーク・スルー入口
増設された、第2センターへのウォーク・スルー入口

 

今日は、新世界デパートにきたついでに、静かなコンベンション・センターを歩きながら、お客様を美術館までお連れしました。一年半振りの、美術館です。先回は、釜山”市立”美術館・・市立?という名称の先入観もあって、さほどの期待もなく訪れたのですが、意に反して、贅沢で静謐な佇まいに、「ここは、穴場だと・・。」ひとりごちていたので、チョッと自信を持って、お連れしました。^^

美術館前の モニュメント
美術館前の モニュメント
ちょうど、釜山ゆかりの 画家の展示をしていました。

平日でしたが、美術を専攻している若い方達が、ちらほらと訪れていましたが、ゆったりとした中に、無料展示ながら、見ごたえもあり、点数も十二分な展示と環境のよさで、久々の文化的な雰囲気を堪能できました。

朝鮮戦争時の、釜山の状況えお描いた作品。

釜山に限らず、韓国の人は絵を描くひとが多いように 思います。とにかく、自分を表現したいという欲求が事のほか強いキャラクターも相まって、韓国のひとにとって絵画は、身近なものなのかもしれません。現代アートから、物故した著名な画家の作品まで、ゆっくり鑑賞できます。昔の東莱や、釜山港の描写等、お連れした場所と照らし合わせながら、お客様には訳知り顔で説明させて頂きましたが、釜山の変遷と当時の困難な状況の中で、アートに夢を見出し描き続けた画家の情熱が静かに伝わってきて、いい時間を過ごせました。

展示作品 2
市立美術館側から見た、センタ厶・コンベンションセンター
市立美術館側から見た、センタ厶・コンベンションセンター

 

5月10日 釜山市立美術館。

釜山市立美術館 の エンタランス

ここ釜山も、この頃は晴天が続いていて、暑からず、寒からず、いい気候になっています。先日、大阪から来られた、若いお客様と、センタム・シティで、新世界デパートを回ったついでに、絵がお好きだというので、コンベンション・センターのあるベクスコの横にある、市立美術館にお連れしました。

この新しい市立美術館へは、私自身も、はじめてでした。最近何かと、この新しい商用エリアのセンタム・シティに仕事でも、プライベートでも来る事が増えました。ちょうど、時期がよく、モネ・マチス・ピカソ・コロー・シャガルー等、かなりの出展の催事と聞いてはいたのですが、昔の市立美術館のイメージしかない自分には、どうかな?という一抹の不安も、ありました。

エントランス の モニュメント

なかに入ると、まだぴかぴかで落ち着いた風情の、なかなかいい雰囲気でした。しかも、平常日だった為、お客さんも少なめ^^。ご一緒頂いた方も、「綺麗ですね^^。」と言ってくださいました。

絵も釜山に来てからは、ゆっくり見る余裕もなかった為、思いのほかの本格的な展示に、楽しい時間でした。コローや、クールベ、ドガ、ルノアール、以外にマチスが点数が多く、展示室の雰囲気も落ち着いていて、贅沢な感じ。

特設展は、3階だったのですが、他の階でも同時に、アメリカ現代アート企画展や、日中の現代アートの展示も、ありました。

韓国らしく、アジアの画家の展示も多いのですが、ベトナム画家の素晴らしい作品が、印象的でした。Tu Duyenという方でした。

その後は、同行の方が「お腹空いちゃった・・。」と言うことで、お気に入りの焼肉店での、カルビタン定食で、遅い昼食、

こういうちょっと贅沢で、元気がでる髄のスープを、安価で気軽に楽しめるのは、韓国のいいところ。ちょっと、暫くぶりで、ほっとできる釜山の昼下がりでした。

気候が、いいですね、今の釜山は。