漢方マニアが見た「韓方」(韓国の漢方)其の壱 

不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)
不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)

突然ですが、韓国はモメチョッタ(体に良い)を志向する国などど、言われています。モムチャン(体が良い・byコン・サンウetc)では、ありません。モメチョッタです。

勿論、自分も日本で、周りの人に陰陽五行からなる韓国食は薬食で・・,などと謳っておりました。 オセアニアでの生活が長い、大橋巨泉氏が、かって語っていたように、NZ(ニュージーランド)のコリアンレストラン(忘れもしない、オークランドのアリランという焼肉レストラン)はなかなかよかったのです。

実は、自分はそこで、韓国のカルビの旨さと滋味を知ったのでした。 とにかく、肉だけでなく、野菜でサム(包んで)して、食べる。これなら、焼肉食べて、ビール飲んで、プリンが溜まって~痛風へgo、みたいな事にはならないな。これいいじゃん!と、ひとり決めしていたのでした。それに、参鶏湯(サムゲタン)

韓国薬膳の定番 参鶏湯 
韓国薬膳の定番 参鶏湯 

10代の後半から、難知性障害に悩まされて治病の為、漢方にはまり、当時は薬の副作用の性で、西洋医療を忌み嫌って笑)いた私には、その点だけは^^、沢山の漢方専門医(韓医)さえ養成して、市中に、生薬が溢れているこの国は、垂涎のまとだった。

ところで、この間から、工業高専に通っている甥っ子が、「背が高くなるシューズがあるから、50.000w(4500円位)カンパして、欲しい。」と周囲に洩らし始めた。「あ~、シークレット・シューズだな。」と思ったのだが、そうではないらしい。 履いていると、背が高くなる靴だそうだ。これは、元ネタ(商品)が韓国ではない可能性もあるので、もしその方面で、詳しい方がいたら、教えて下さい。

それより、今回の本題は、彼が、「あと、背が高くなる薬が飲みたい。」と言い出した件だ。値段もさる事ながら、ホルモン系の薬の危険性もあると思い、注意を喚起したのだが、「いや、自分よりも身長の低い友人がいたのだけれど、親が韓医(漢方医)で、その処方した薬を飲み始めたら、一気に10センチ以上大きくなったから。」と、いうのだ。 久々の地元人からの漢方ネタである。

医療費の性もあるのか、自分の周囲のヒトは日本人である自分に韓医を勧めない。 チョッと調子が悪いと、「病院に行け(西洋医)」という。 自分が、韓国特有のサンワ茶を使ったり、薬局で、漢方製剤(韓国の薬局は、1~2日分でも案外安価で、薬を組み合わせてくれるので、便利^^。病院の保険負担が、50パーセントなので、軽度の症状なら病院より安い事もよくある)を処方してもらって、治していたりすると、不満そうな顔をする。さりとて、韓方医へ針を打ってもらいになど行っているのだから、ちゃんと使い分けしているのかもしれない。

漢方と言えば、昔、既に他界した親父が、50代半ばの時、尋常性乾癬になった。

当時はAIDS騒動の折で、床屋に行っていやがられ、髪を切ってさえ、もらえなくなり、皮膚科の若い専門医からは「これは、なおらない病気です。友の会にでも入って、親睦を図ったほうがいいですね。」と、あっさり引導を渡され、ガックリ落ち込んでいた。

しかし、自分が食養生をするなどの下地がないと、漢方は効かない。漢方は、個体差を考慮する上で、人を選ぶ医療なのだ。 しかも相手は、これまでアドバイスしてきた、腹の据わった治病の優等生達ではなく、食事もセーブできない、我侭親父。

それでも、母親に泣きつかれて、某有名漢方チェーンを紹介したのだが、そこでは、私が信頼していた漢方薬店とは違い、とにかく、幾つかのパターンの、酵素系の健康食品と漢方を抱き合わせでローンで売り込む戦法のようで、あった。 綺麗でうら若い、女性の薬剤師に、慰労されて、自ら進んで購入しそれを飲んだ親父は、一気に全身が、薔薇状発疹の見本のように、ただれてしまった。 病態を改善するのではなく、糊塗(こと)してしまったのだ。

その間、この状況が見え見えだったので、漢方でいう「症と」本人の性格を見極めて、短期決戦しないと、この患者は駄目だと判断し、現代の漢方研究のレポートなどを、チエックして、かなり実証の、強い処方を、信頼している漢薬店に依頼した。性格も、体質も、家族でよくわかっていた性もあってか、2週間で好転反応がでて、薬を序々に減らしながら、1年位で完治した。そして、その後、ほとんど、再発しなかった。 もし、尋常性乾癬で悩まれている方がいたら、ご一報ください^^。メールファームです。

綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬
綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬

漢方なら中国だろうという向きもあるでしょうが、その中国漢方の用法はあまりに多岐に渡り、体質の差(漢民族と日本人)や風俗の違いも相まって、道教にでも精通した方でないと、用意に受けいられない物である。・韓国のものは、占いとか風水でもそうだが、中国のものをかなりコンパクトにして、ある意味、汎用性を高くして便利に、実用的にしている。

聞いた話だが、韓国に留学していた、日本の短大の栄養学の女性の助教授の方(アラフォー世代)が、そんなところに着目して、美容も含めた体質改善の漢方エキスを韓医に処方して貰い、素晴らしく効いたので、「日本で、毎日飲みたいので、もっと量を多く下さい。」と医師に言ったら、「それは、いつまでも飲んでいるものじゃない。」と、窘められたそうだ。 やっぱり、東洋医法の精神はこんなところで、受け継がれているのだなと、思った。

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