通訳の虎の穴(--)

金海空港 国際線ターミナル(国内線と近いのが、ここの、いいところ)

昨日は、通訳担当のカンは、2週間に渡る咳と熱の続く風邪の病み上がりで、九州の企業の方の工場視察等で、釜山の郊外の工業団地へと赴いた。

そんな状況を、神様が見越したのか、4件連続で観光通訳の依頼が、直前で立ち消えになるなどする中・・、風邪だけではなく、黄砂の性もあるのかもしれないが、漢方や薬膳を補填して、仕事に備えるのだが、直りきらない。

今回の仕事は、エンジニアの方をサポートする技術交渉での通訳だけに、専門用語や概念を理解できないと話にならない。それだけに、「チョッと、無謀じゃないか。」と言ったのだが、本人はトライするという。

頂いたわずかな資料と、相手先の韓国の会社のHPから用語を抜き出し、泥縄の一夜漬けを始めて、家を出て行った。

来られる方が、飛行機の席を確保するのが大変なほど、福岡~釜山便は盛況のようだ。

釜山より50分ほどの、昌原というところにある工業部品の工場で、1日を過ごして、お心遣いで頂いた、九州のお土産を手にして帰ってきた。通訳業の難しさを、今回は心底感じたそうだ。同行された方のご配慮と、韓国の会社(精密部品を扱っている工場だが、ログ仕立ての社屋や花壇でとても、可愛らしい^^)の工場長?のかたが、日本語を解する方で助けられたと、言う。

言葉ができうる事は、便利で必然性の高いことだけれども、そればかりでは当然のことながら、致し方のない事を、何度も繰り返し言うので、「実地で、そのような機会を与えられたのは、ラッキーだったなぁ。」というと、頷いていた。

日本も今、事業仕分けなどで、喧しいが近視眼的な視点で、事を捉えてほしくないと、感じる。日本人しか持ち得ないもの(偏狭的にでなく)は、外から見ればよくわかる気がする。ドッグイヤーと言われる時代の中で、今は、カオスで淀んでいるかもしれないが、心が狭くならない限り、器の大きなネオ日本の視座は、必ずでてくると、この仕事を通して出会った方に、習っている気もする。

でも、日本の前に、うちの視座を何とかしなければ・・。(--)

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