50歳からの、日本語。

下記・文中の会社とは、全く関係ないですが、凡一洞には、色々な種類の卸が、軒を連ねている。

釜山の問屋街、凡一(ポミル・旧 凡一洞・ポミルトン)。この4月から、日本からの工作機械を扱っている会社で、日本語の短期集中講座を、請け負っている。社会の末端まで、いくつかの大財閥が差配する韓国の社会の中で、その隙間を埋めるように、「韓国の通りで、”社長”と呼びかければ、いっせいに何人もが、振り向く」ほどの、自営業者が、軒を連ねている。

息子さんに事業を継承する為、日本とのパイプをより密接にしたいと、50近くになって、日本語を猛特訓の社長さんが、「円高に進んだので、焦って決済したが、失敗した・・1000万(w)持って行かれた。」と、苦笑いしていた。妹さんに、「兄さんは、20年前から、日本語を勉強すると言っていたけど、今、する事になったんだね。」と言われたり、「その歳になって、なんで、日本語やるの。」と、友人にからかわれたりしているらしいが、本人は、語学の勉強をするのが、楽しいらしい。(会社の若い社員の方も、自発的に加わっている・・・)

一回、2時間の授業の合間にも、かなりのロット(数)の機械の部品の発注を、社員に指示している。下関まで、機械を陸送してもらい、そこで貰い受けて、釜山まで持ってくるという。ただ、現在、今回の震災の為、一度貰い受けた機械を、在庫がないからと、日本の発注元が買い戻す程、機械本体の確保は、逼迫している状態という。

それでも、軍事政権の頃から、ずっと日本の交易を続けてきた経験からか、殺気だつこともなく、授業に没頭されている。

話は逸れるが、韓国で作られている、日本語の教材は極めて、実践的でアプローチもバリエーションも豊富で、本当に感心させられるものが、多い。(興味ある方は、訪韓の折、是非、書店に行かれて、チエックされる事を、お勧めします。)通訳業務の合間の仕事ではあるけれども、これを機会に、できるだけ短期間で、社会人の方が、韓国語・日本語の双方を身につけられる手法を、身に付けることも念頭において、この問屋街のエリアに、暫く、足しげく通うことになりそうである。

仏具の問屋
いったい、いくつあるか、わからない程ある、貴金属卸、小売店。

4月6日(現在)、釜山の桜は、8分咲き。まさに、春・爛漫の、自分達にとって、半島で愛でる3度目の桜である。気負いこそないが、自分達のできることで、日韓の交流や、交易になんらかのことが、できればよいなと、少しく思っている。

外国で咲いても、桜は、桜。 頑張れ、日本・・