進展する韓国・再生する、”釜山”南浦洞の 5月

 

GW,最終日の南浦洞より 1 

 

GW 最終日の南浦洞から 2

またまた、更新が大きく遅延してしまいました^^

既に今は昔と過ぎ去ったGW(ゴールデン・ウィーク)中は、南浦洞でも、沢山の日本語が聞かれました。(日本語が、聞こえると、やっぱり嬉しいですね。)既に、5月も終盤の今は、初夏へと、一斉に衣替えするシーズンです。普通なら、猛暑となった昨年の夏を思い起こし、いささか気が重くなっている筈なのですが、今年は、今、この現在も被災と2次災害の状態の真相も定かでない、日本の状況を鑑みると、安穏とはしていられない気分に自然になってしまいます。

今日まで、私どもに、通訳ガイドをご依頼くださるお客様は、単なる観光というよりは、何らかの目的(ここで、詳しく書けないのが、実に残念ですが、本当に色々な機縁と、用件で)を持たれて訪韓される方が、ほとんどで、その度に、そのプランをリサーチする中で、様々なことに気づかせて頂いています。

間接的な情報やアンケート、GPS等を使った追跡システム等が発達しても、実際にサービスをお使い頂くかたの、フッとした生のリアクション、何気ない会話・波動の中で感じること以上に、価値があり、素直に受け入れられる気づきはありません。

坂の上のテナントビルまで、建物のファサードが、模様替え
色とりどりの花が、植え込まれたフラワーポットが、ストリート沿いにモディファイされている

過日も、東京からビジネスでお越しになったお客様を、仕事の合間に、南浦洞にお連れした時に、「お洒落な、ところですね。」といわれたりしました。2年前には、すっかり街そのものが、寂れかけ、今は、新たなランドマークとなって、鎮座しているロッテデパート光復洞店もだ、建設頓挫で、廃墟のようだった風景が、遥か昔のことだったように、思えます。

やると決めたら、やる。その積み重ねが、序々にいたるところで、形になっているのを、2011年5月、現在の釜山で目の当たりにしたりします。

旅人が゛偽せもの”をゲットするだけじゃなく、雑多なものが溢れている国際市場
 韓国もグルメ番組、まっさかり^。元祖「ホットク」の屋台に、列をなす 
南浦洞の表通りにある、札幌のラーメン・チェーンの釜山店 

一昨日も、月曜日にも拘わらず、熟年のご夫婦、市場で、Tシャツや小物の仕入れをしているような若い男性、友達と連れ立って、ひょこっと来てみたのかなというような若い女の子、年季の入った韓国マニアのかた・・、様々な日本の方々の姿を見ました。

きっと、今の釜山は既に、1年前の釜山とは随分、様相をかなり異にしている筈です。1年前位に来た方は、その進展の早さに、きっと驚かれているのではと、思ってしまいました。

PIFF 広場2

 

月曜日でも、なかなかの人のながれ
韓定食 の お店の前に立つ、看板

で、結局は「釜山に、来てください、という事なんだろう。」とお思いでしょう。でも、本当にそうなんです(笑)。だって、本当に今、面白いですからね。どんどん、お洒落になるエリアの傍らで、チャガルチのように、一日千秋の如く変わらずアジアの風情を醸しすぎ(笑)の場所が、到るところにあったり。ところ、どころに昔の日本の痕跡が、垣間見えたり。ぐりん、ぐりんパーマの旧世代と、少・時代や、Big・・ngさながらの、颯爽としてお洒落な新世代のいでたちのギャップ。カフェでまったりした後に、ワンブロック先の場外市場の古色蒼然とした食堂で、格安の焼き魚定食で、〆たり。

とても、お洒落に、釜山の近現代史を展示している、博物館。本当に、戦前には沢山の日本人が、ここに住み営んでいたことが、よくわかります。、
博物館入り口(1999までは。アメリカ文化院だった建物。)

 

ドラマとの協賛で、どんどん店舗を増やしている、Cafe’bene 南浦店の店内。
テラス席より、眺める南浦洞ーー奥には、ロッテデパート光復路店が。
道すがら貼られている、ライブ等のイベント告知のポスター

 

屋台通りの、ブティック

それと、自分・大好きな人間のオンパレードなので、人を見ていると本当に面白い。それぞれが、自分の本性に忠実なので(笑・2)、例えば、趣味や興味が同じ人と、ひょんなことで知りあえば、驚くほど、密度の濃い(濃すぎる時も、あるけど~)何ともいえない、思い出深い交流を体験できたりします。そんな訳で、異文化体験の実践や醍醐味を味わう上でも、おあつらえ向きな海の向こうの隣街(都市)に、どんどんとなっていっている気もします。

それにしても、更新さぼり過ぎですね。業務は、常に研鑽と新たな情報をたづさえて、ご利用をお待ちしておりますので、思い立ったら、お問い合わせくださいませ。それじゃ、今日は取り急ぎチャルガラ~ アンニョヒ・ケセヨ~

道路を跨げば、そこはチャガルチ。今の昔も、アジョンマが仕切る世界(場外市場)
刺身もいいですか、格安の魚定食がおすすめ。いしもち・さば・太刀魚(ガルチ)がどんと丸一匹ずつついて、一人600円弱。

2010年 年の瀬・センセーション、フラストレーション・・(笑)

釜山 新世界デパート のクリスマス デコレート

2010年も、もう12月。冒頭でも、書きましたが韓国に来て、3度目のキムジャンの時期を迎えれば、後は瞬く間に、クリスマスから、大晦日へと、雪崩れ込んで行きます。

ここ釜山にきて、まる2年。

自分達が考えている以上に、釜山のインフラも、日本から韓国へ、韓国から日本へ行きかう人の層や、目的も移り変わっているのを、この仕事を通して、また、ここに住んで、生きていく中で、感じました。

仕事においては、もっとそうですが、机上のデジタルな話ではなく、現場レベルでの話しでは、まさにそれぞれの国の習慣や、考え方の違いから、「なんで、こんな基本的なことが、わかって貰えないのか?・・」といった、お客様からの憤りなども、共感しつつ、

もう一方では、それぞれの人達のバックグラウンドの決定的な違いを考えると、違うのは仕方ないことだな・・と、思ったり、そのひとつ、ひとつが、とても貴重な経験であった気がします。

2010年、続々と、飲食テナントが、カフェへと 変わっていった (南浦洞にて)

このブログの更新が、滞るのも、通訳業等と平行して、中高生に英語と日本語を教授する小さな塾を運営していた為だが、それを通して、巷で喧伝される、「躍進する韓国企業」の勢いとはまた別の、硬直した、権威主義的な価値観の中でもがく、韓国人の日常と相対してきた。

カフェ 2
金曜の夜 渋滞する 西面 の 夜
ちょっと、路地に入れば、やっぱり、南浦洞は 南浦洞

で、なんかまたしても、長い前置きになりそうなので、結論からはいりますが、日本も韓国も、中国云々といいながら、欲しいものや、なりたいことは、中国から来ているものではないという、端的な結実。

2011年は、日韓の交流も、喧騒をより喧しくしながら、拡大すると思われます。そうともなれば、国や民族や慣習という根源的な洗脳の呪縛を越えた、共感性に、フォーカスすることが、どんな状況にあっても、必須なのかなという気がしてしまいました。

それにしても、習得するのも、教えるのでも、言語は、一朝一夕で身につくものではなく、それ以上に、モチベーションの強さ、持続力、そして実践力以外に、仕様がない事を、実体験で学ばされました。(というより、なんでも、親が先回りする社会の効率性と、脆弱性の両端に振り廻されるのに、辟易したり、大変だなぁ・・と思ったり)

韓国でも、今の受験英語教育のシステムが、「実際に、話ができて、活用できて、なんぼ。」という発想に変わらなければ、英語トラウマの子供を増やすばかりで、親御さんも大切な投資金を、ドブにすて続けることになるのは、必至。

いかん、いかん。ここは、愚痴をいう場所では、アニエヨ。

明後日は、今年、最後だと思われる、遠征での通訳に、釜山よりバスで2時間余の、全羅道の小さな街に出かけます。KTXも、全線開通したし、来年は、ソウルにいくことも増えそう。

子供たちの受験が、なんとか終わり、新たなサービスの準備に、暮れは、費やすことになりそうです。

そして、クリスマスソングでも、k-popでもなく、日本のNO.1ヤング・バンドRADWIMPS(ラッドウインプス)を、聞きながら、12月の釜山を駆け回る現況^^。

あ~、でも、日本の年の瀬が、懐かしい。

対馬まで、見渡せそうだった、これまでで、視界NO.1だった 海運台の 海

久々に、気温20度台^^の、釜山より

お客様と、食事をした土曜日も、老舗の”サムゲタン”のお店は、一杯だった

この仕事をしていると、毎日、天気予報をみるのが、日課になる。陽のあるなしで、訪れる場所の印象も変わるし、行程の組み立てや、食べ物の献立も変わってくるからだ。

でも、今年は何よりも先に、最高気温に眼がいってしまう。そんな中、日本の気温を眼にする度に、最高37度がずらっと並ぶ数値を眼にすると、体調の維持が大変だろうなと、心底思ってしまう。(勿論、他人事ではなく、自分達が、そうだから。)

先の日曜日は、韓国ではこの夏、3度めのサムゲタンを食べる日・三伏のさんぷくとは、陰陽五行説に基づく選日の一つで、初伏(しょふく)・中伏(ちゅうふく)・末伏(まっぷく)の総称)末伏の日だった。市内にある、どのサムゲタンの店でも、この日は行列ができる程の、にぎわい。コラーゲンと、ジンセンの薬効を手軽に採れる、滋養食として、優れもの。

南浦洞 ロッテ・デパート の 吹き抜け
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 1
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 2
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 3
南浦洞 ロッテデパート屋上から、釜山の港 遠くに広安里大橋や、センタムのビルも見える

過日、同行させて頂いた、30代の女性の方が、「韓国で、ブランド品をみるのも良いけど、日本ではできない事や、ものを見てみたい。」という話を、なにげなく伺った。当たり前のことだけれど、そういう風に言われると、やっぱり無意識で、そういうところを探して、しまいます。釜山でも、大きなインフラの整備にやっきですが、案外、百貨店にいきたいお客様は、多くありません。

女性の方は、船でも来られる外国・釜山の、都市機能やサービス(殊にマッサージや、エステ)を自分なりに上手に使い、知人に逢うきがね(笑)も少ない、日本の他地域よりも、はるかに近い外国を、繰り返し楽しんでおられるようです。

ホンと、点と点を結ぶと、確かに、釜山にはいろんなシーンがありますからね^^。映画や、ドラマのロケが多いのも、新しさと懐かしさが、渾然一体として、海があり、勿論、日本に似ているようで、ハングルの文字が溢れ、釜山訛りの韓国語が飛び交い、それでいて、昔の日本を彷彿するような”熱”が、感じられるからでしょうか。

(現在、TVで放映中の大型時代劇「金首露」キム・スロ・主演は、チ・ソン。ここを、クリック。舞台は、釜山エリアの金海(キメ)。鉄を生産し、海上貿易で煌くように繁栄して約500年間存続したが、歴史の谷間に消えていった伽耶国を初めて取り上げた作品。近世では厳格な、国境の存在を越えて、遥かな古はいかに、果敢に往来していたのかを、ここにいると、より、身を持って、感じられます。)

学生街 の イタリアン・カフェ ワインの値段が、日本並みになり 釜山も今は、ワイン・ブーム

それでも、「豚の頭が、飾ってある市場なんか、嫌い~~。」という方には、見逃せないほど、お洒落で、ラテも旨いカフェが瞬く間に増えたし、上載の南浦洞ロッテデパートは勿論、センタム・シティーエリア、なかでも、新世界デパートなどは、本当に物を買わなくても、空調も良く、快適なSPAもあり、見て歩くだけで楽しい。

大都市にも拘らず、海運台ビーチは、勿論のこと、序々に郊外にはリゾートを意識した施設も、チェジュ島のような観光客価格ではない、生活者プライスで、使うことができる。

加えて、郊外のゆるさと、新都市のギャップに、自分はソウル一極集中が、お題目として語られる中で、釜山の新たな伸びしろを、感じています。

先日の不動産情報のニュースでも、ソウルのマンション・バブルは峠を越えて、アメリカのサブ・プライム問題のような悲劇が、いたるところで、叫ばれ初めていますが、韓国の企業自体は、東南アジア・ロシア圏・南米でも順調にシェアを拡げているので、釜山でも、逆にシンガポールをモデルにした高層アパート、一辺倒の都市開発でなく、サービスを基軸にした商品開発に、投資が、傾斜していくと思います。

ちなみに、地価の上昇率は、海運台エリアを含めた釜山の海岸エリアが、韓国の他の地域が、軒並み、地価やマンション価格を下げている中、安定的な値を維持しているようです。(韓国の不動産専門・チャンネルから)

凡一洞(ボミルドン)の 問屋街にある 伝統韓式 の 喫茶店の入り口

久々に、チャガルチ市場の裏手を除いてみると、沢山の地元のアジョマや、アジョシが、市場でさばいた・刺身をつまみに、海風が時折、吹き抜けるなか、一杯やっている、相変わらずの光景にでくわしました。

欧米人のバック・パッカーも、沢山いて、それを面白そうに眺めています。時代は、どんどん変遷していますが、この画も、かなりディープで、でも、厳然とたくまくしく息づいている、釜山の旅のひとコマだな~と、それはそれで思ったりしてしまいます。

釜山港湾の風景を 肴 に、刺身と酒と喋りを楽しむ”老若男女” in チャガルチ

言葉の通じない”隣町”を楽しむ 夏!!

帰宅途中の、東莱の週末の風景

もう、暦は8月を指している。今日から、韓国は全国的に、3日間程度のサマー・ホリデー。MBCの夜のニュースでは、海運台ビーチの客の入りが300万人と、発表されていた。俄かには、信じがたいが、本当に凄い活気である。まさに、夏のプサンの面目役如といったところ。

そんな中、今日、自宅に戻ると、先週いらしたお客様からの、EMS郵便が届いていた。昨秋、このブログを始める機縁ともなった、福岡(博多)の方々が今年は、猛暑の暑さの中にお越し下さった折の道中のお写真を、CD-Rにいれて送って下さったのだ。

同じ病院で働くかたが、年に一度、もう幾年も、16人余りのメンバーで、この釜山を、訪れておられる。今回も、来られたのは福岡発の高速艇ビートル。前回、南浦洞でお別れする時、自分達が名残り惜しそうにしていたのを、気取られたのか、「来年も、また必ず来ますから・・。」と仰られていて、また秋には、お顔が見えるかもしれないな~と、思っていた。だから、それは、とても嬉しかったのだが、ただ・・。

丁度、火を噴くような暑さが3日間続いた後だっただけに、散策とショッピングが目的との仰せ。どうしたら、この暑さを、巧く出し抜けるかが、心配になった。夜はメンバーの方が、TVで放映されていたという機張(キジャン)の趣向も、雰囲気も、なかなか韓国風情たっぷりのレストランへの逆指名がかかっていたので、ショッピングの合間に必ず、お気に入りの伝統韓国茶店で、喧騒からひととき逃れて、釜山の大人の昼下がり(笑)を感じて頂きたいと思っていた。

冷製の 韓国伝統茶 で、 南浦洞の 暑~い午後を、皆さんとひと涼み

チャガルチで、お刺身を堪能されて、もう、軽~く、できあがっている皆さんと、再会。でもそれを、喜んでいる暇もなく、案の定、熱波が、わが一団を、襲ってきた。

「あっつ~~。」

「いや、今日は、ここ暫くの中ではチャガルチは風が吹いて凌ぎやすいですよ~。」

などと、誤魔化したりして^^、エスケイプするエアコンのあるコンビ二や、スーパーを眼で追いながら、週末の南浦洞の雑踏を、麦藁帽子を露天で調達しつつ、真夏の巡行。

地下商店街では、青磁の骨董を所望されているのに、店主不在、留守中のテナントが勃発。まわりのお店の方が、急遽、代理店主、宜しく、販売してくださったりと、釜山らしさを堪能?しながら、今年はなんとかお茶屋さんに辿り着く。 で、皆さんに喜んで頂き、チョッと胸を撫で下ろす・・。”素・・” 韓と和の折衷されたいいお店です。

機張 の 韓国伝統 黄土造りの レストランの 全景を模した看板

そんなこんなしながら、釜山鎮市場にはお連れできず・・機張のレストランへ。松亭(ソンジョン)を抜けて、機張に行くルートは大好きな行程なのだが、場所がわからずにパニックに陥ったタクシーの運転手さんの、「やめて、止めて。by 竹中直人」 状態の暴走パワー満載の運転で、油汗をも垂れ流がしながら、なんとか機張、到着。

鴨肉と、無農薬自家製 野菜の 伝統メニュー の レストラン

ついてみると、そこはちょっと茅葺屋根と黄土の壁が、なんとも韓国のいにしえの懐かしさを醸しだす、まさにウェルビーィングなフックのある、素晴らしい韓定食のレストラン。鴨肉料理と、自家製を含めた野菜を釜焼きする、独特あるいは、伝統を再現したコンテンツ。

レストランの 名物料理 オリファントカマグイ  (鴨の黄土釜焼き)
タンホバクユファンオリ (カボチャと鴨肉のロースト) 美味という以上に、滋味をいただく 献立

鴨肉料理の由縁と、効能等は、このリンクを参照して頂くとして、こちらが「教えて頂いて、ありがとうです。」という風情のなか、博多弁が聞こえる、わきあいあいとした宴の輪に加わらせて頂いた。

釜山~福岡(博多)の直線距離190キロ弱。その性ではないだろうが、隣町のようにこの異国の地を屈託なく楽しむ方々の中にいるうち、韓国スランプ(笑)に陥っていた自分にも、釜山の新たな一面と面白さが、由なく、そこはかとなくたぎってきた。

道中、長崎出身の方に、「釜山は、山や島が連なっている感じで、長崎に似ている気がするんです。」という話も聞いた。 う~ん、ますます、歴史は国境を越えて深い。

註 (写真は、送って頂いたものを、拝借^^)

握らないで、のせる ?

下記の内容とは、一切関係ありません。 南浦洞のファミレスの、面白い広告。

この間赴いたセミナーとは、別の養成セミナーに通訳のカンは、毎、土曜日行っている。通訳のオファーがあれば休むしかないが、たえず、新たな情報をいれていかなければ業務で、お客様に還元できない。 で、またそこに行けば、思っていなかった、新たな情報に出会えたりする。具体的な話は、もう少し形になってからしたいと思います。

ところで昨晩、日本の会社がノウハウを提供したという、回転寿司の店に行ってきた。根っからの寿司好きのせいか、「韓国で、寿司なんかたべなくても。」と強情を張ってこれまで、ほとんど一度も食べなかったのだけれど、さすがに辛抱たまらなく、行くことにした。

看板が、ハングルだという以外は、まさに店のファサードから、日本の回転寿司!!という感じで、お客さんは勿論、全部地元の韓国人というなか、システムの説明も接客も、いわゆる日本の飲食チェーンの雰囲気そのまま。一皿、1500won均一という料金体系は、各百貨店にある回転寿司コーナーよりは、割安の設定。で、特徴は、握る人がいない。全て、学生アルバイトとおぼしき裏方が、載せるのである。昔、シドニーで行った華僑経営の回転寿司では、ワーキング・ホリデーの日本人の学生が、とんでもない不慣れな手際で、握っていたのだが、それさえもない。

寿司自体は、外国なのだから、評価をするのは割愛するけれど、ここまで人件費を下げたいのかなと、思ってしまった。とにかく、超高学歴社会から生まれてくる発想を、垣間見る気がした。

帰りに、自分が日本人だと気づいて、寿司についての意見を求められたが、しゃりについて触れただけで、店を後にした。お客さんの入りは、悪くないし、ビジネスという観点からすれば、けちをつける気持ちもない。日本の企業体も、これまでの韓国企業との学習体験から、パッケージにして深入りしない、ノウハウのみの販売をしているのかもしれない。本当の江戸前のお寿司は、日本人さえその実態がわからなくなってきているのだから、そこに食文化をもとめるという向きも、時代錯誤だろう。

でも、クオリティーコントロールにおける、チョッとの差。これがこれからの、勝敗を分けると思う。その点で、国民性や文化の差で外国でのビジネスが難しいのは痛いほど、わかるけど、日本人の細かさや人材の均一性は、かなり危ういと言われている現在、尚、優位性があるのは、自明です。勇気があり、金融屋ではない、ビジネスとして真剣に外食産業を捉えている経営者には、今が、この韓国は絶好機であると思います。

うちも、そのお役に立てればと、手前味噌ですが、チョッと思ってしまいました。

釜山 の 日本化?

韓国のオープン時、売り上げ記録を更新した 南浦洞ロッテ・デパートのオープンでの喧騒!

欧米的な指標のフィルターを通して、日本から、韓国になにかを求めてきても、結構、厳しい。これは、嗜好もあるけれど、体感的に。

あるブログの韓国旅行記で、「地下鉄で、切符を買うときに、年配のおじさんが、一生懸命、教えてくれたのだけど、せめて、英語で教えてよね。」って、感想があった。

きっと、言葉の問題というより、外国人に対するホスピタリティを伝える手段や、コミュニケーションの感覚の違いを、伝えたかったのだと、思う。 「ここは、韓国ですよ^^」って、突っこみは、おいておくとして・・。

以前にも、ユニクロの事に、触れたけれど、それにしても、この1年の間にも、釜山の日本化?は進んでいる^^。はじめは、デパートやテナントというハードの部分からだろうが、そのうち、ホスピタリティ(サービスの質)の競争になる事は、まちがいない。焼き鳥、たこ焼き、居酒屋、おにぎりと牛丼のお店、ショッピングモール、勿論、アニメやファッションのモード、インテリアetc。本当は、欧米からのハードでもあるのだけど、感覚的に日本仕様を、そっくりスライドしている例が増えてきた。

南浦洞 ロッテ・デパート地下 入り口
南浦洞 ロッテ・デパート の 地下入り口。

もう、日韓の表層的な比較文化論の不毛を、強く、感ぜざるをえない。 既に、福岡と釜山は大学間の大胆な提携が、具体化している。日本に一番近い外国から、はっきりわかる事は、好き嫌いではなく、この流れは、もう止まらないだろうという事。

この小さなオフィスの、通訳業務(担当、カン・ランニョン)をしていてさえ、くだらない・思想論争が馬鹿馬鹿しくなるほど、身が引き締まる、差し迫った案件のやりとりが、持ち込まれる。年明けから、ハードなスケージュールをこなしながら、色々なニーズで釜山に来られる方がおられる事を、痛感した、年初でありました。

2010 1月2日 海運台ビーチ の 夕暮れと、集う人々
2010 1月2日 海運台ビーチ の 夕暮れと、集う人々

2010年も、あっというまに、10日が過ぎている。韓国は、旧暦なので、実感はわかないが、1月1日は、初日の出を海運台ビーチに向かう車で、ごったがえしていた。 正月が、結局、2度あるというのも、面白い^^。

ロッテ・デパート完成で、南浦洞は!?&韓国語音声・7

南浦洞 地下商店街 の キッチュな革細工のバック店
南浦洞 地下商店街 の キッチュな革細工のバック店

ここで、ひとつお詫びがあります。メルマガに登録してくださった方への、伝言です。

まだ、第1号がでていません。限られた情報から、私達を信頼してアドレスをお預け下さった方には、誠に心苦しいのですが、まだ、自分達の基準をクリアする内容になっていません。本当は、それなりに用意していたものはあったのですが、何だかなと、正直思ってしまいます。それだけ、サイト上にも情報としての韓国は、溢れているからです。

登録して頂いた方の中には、熱心な韓国製品のバイヤーで、良質な仕入れルート確保の為の情報を期待されている方とか、自分の生活に賢く情報を生かそう、と思われている方もおられると思いますので、心苦しく思います。が、いい加減なことができない偏屈な性格なので、心よりお詫びお知らせ致します(^^;

そのお詫びでは、ありませんが、音楽を聴きまくってきた輩の耳に唯一かなった、

韓国のシンガー(有名ですが^)チョ・ソンモの暖かいボイスを、

珍しくはまった韓流ドラマ「雪の女王」のバージョンで。

チョ・ソンモ 「雪の女王」エンディング

ところで、HPを立ち上げる前も、ちょっと変わった依頼を、結構受けました。もちろん、内容をつまびらかには、できませんが、そのほとんどが、人探しに関する事でした。残念ながら、それに処する確たる手段を持ち合わせていない為、お断りするケースがほとんどでしたが、人それぞれが持つ秘史と、日本と半島の関わりを感じてしまいました。

今日も、釜山からちょっと離れた田舎へ、ご先祖の墓参にいかれる方の、ガイドのご予約を頂きました。まださきのお話ですが、今まで、釜山の近隣のみでしたので、不埒ですが、ちょっと楽しみでもあります。

ところで、2009年も12月・日本は、師走ですね。戴く、メールにも「落ち着かない・忙しい・慌しい」といった言葉が目立ちます。 韓国は、旧暦なので新年はまだちょっと先。キムジャンの喧騒が終り、子供達も試験が終って、また、悪童に逆戻りです。 ただうちの塾の子供も、全員が大幅に点数をアップしたので、ホッと一息^^。

もうすぐ、冬休み、ところで、釜山の玄関口、南浦洞にロッテ・ワールド・プロジェクトの第1弾・ロッテ・デパートがオープンです。工事が、頓挫していた時期もあったのですが、これで、また、釜山のランドマークが増えそうです。場所もいいんで、楽しみですよ。沈滞していた、地下商店街も、人の流れができて、浮揚するのか( Д) ゜゜.

本当に、冬こそ釜山にお越し下さい。きっと、盛大なバーゲンありですよ。^^

2009年12月17日にOPEN予定!!

南浦洞 地下食堂にて  
南浦洞 地下食堂にて  

南浦洞とくれば、龍洞山公園。(強引かな・・。)

今日の、さらっと、聞くだけ韓国語音声は、龍洞山公園(釜山タワー)独り歩き編

釜山ならでは。 龍洞山公園・散策編 <--ここを、クリックしてくださいね。