蘇る金狼・・in 釜山?

釜山駅、 近くの街角
2011年も、もう2月半ばです。今朝、釜山も市街地まで、うっすらと、雪が被り、一面の冬景色になりました。
それでもクリスマスから、1月半ばまで続いた底冷えも、既に過ぎ去り、昨晩は近くの東莱MEGA・MART(大型スーパー)も、バレンタインのチョコを買い求める人たちで、一杯でした。ここ最近釜山では、街の至る所で、新空港建設運動の垂れ幕や、広告がいたる所で目につきます。
韓国政府が、推し進める仁川(インチョン)を核とした首都圏を巡る一大プロジェクトと、釜山のような地方都市の浮沈をかけた生き残り合戦。
一般人では伺い知れない、戦略的なプロジェクトを推し進めて、綱引きしながら、今現在も、日々進んでいる様に、近代的で且つ魅力的な街に整備されて行くのでしょうか。
艶やかに彩られた、もう今では、珍しい寝台車、食堂車を曳く 旧型車両・ムグンファ号
ここに来て、身内を含めて、戦争のことや歴史のことを話すことは、ありません。竹島を初めとして、日本のことが話題にのぼる事も稀です。(唯一度、カンのオモニが、ソウルのもっと北の江原道(カンウォンドウ)から、戦時、生まれ育った家を捨てて避難し、その行程で、弟さんを亡くして、抜け殻のようになった母親を引き摺りながら、釜山近郊まで辿り着いた話を、涙ながらに話をした、それきり。
[youtube width=”320″ height=”250″]http://www.youtube.com/watch?v=Ulq2GPh7fR8[/youtube]
(そういえば、つい、先日の九州、宮崎の火山噴火のことは、珍しく大騒ぎしていたが。)
ただ、面白いことに、近時、大ヒットして、色々なジョークのネタや、そこで使われたファッションも話題になっているドラマ、「シークレット・ガーデン」に象徴的に使われている、主人公の居住する邸宅の雰囲気(デザイン)や、シチュエーションが、北海道の著名な菓子舗「六花亭」が1980年の後半から、暫時、増設し整備してきた「中札内美術村」と、酷似していたり、劇中のクライマックスの場面での、海沿いを走る一本道が、道東から、稚内へと連なる道北の国道沿線の、風景にみえたり・・。
道北 オホーツク・紋別郊外の 国道238号線 冬の海岸線
[youtube width=”400″ height=”250″]http://www.youtube.com/watch?v=ZgzTi2X8jBY&feature=related[/youtube]
とにかく、なんだかんだ言っても、近いことは、近いのかなと、ひょんなところで、体感したりします。
釜山 の 港 (チャガルチ市場 裏手より)
自分の中の、くだらない私案は、釜山で、「探偵物語」の韓流版のリメイクを撮ってはと、いうこと。1970年代の横浜の港湾倉庫エリアの一角に、あの知る人には、なんともノスタルジック”な工藤探偵事務所”はあったような。
で、今の釜山なら、まだ日本のあの頃の風情を、再現できる気がする。港、うらぶれた路地裏、相半するように造成され林立するビル群そして、道路を神風タクシーのように、獰猛に走り抜ける車・バス。極めつけは、韓国名物、信号も黙殺・歩道も突っ走る、宅配サービスのべスパの勇姿。言わずもがなに、あの蘇る金狼・・ではなく、松田優作とその仲間達(笑)を思い出して、しまった。
[youtube width=”300″ height=”250″]http://www.youtube.com/watch?v=UWC0B17z1XI&feature=related[/youtube]
それと、長身でアクションをこなす韓国男優の中には、残念だが、日本の俳優より迫力のある新たな「探偵物語」を再現する予感が、些かでも感じてしまう。どんどん変化しているとはいえ、粗野と情がないまぜになっている韓国の醸す風土と気質の性か。
ところで、最近、韓国食の本当に安くて、体に美味しい、名ばかりでない薬食を提供しているお店を見つけた。ビジネスであっても、観光であっても、是非、単なるB級グルメではない、韓国食の魅力を感じて欲しいです。