閑話休題。 束の間の旅人

釜山市金井区(クムジョング)老圃洞(ノポドン)長距離バスターミナルの夜在留ビザが、更新されたのが11日、これで、釜山での生活が、丸1年だ。(国際結婚をしていると、そこに住むという事、自体が、当たり前の事ではないという、習慣が身についてしまいます。)

昨年は、北海道の氷点下の厳冬に慣れた者にとっては、零下になる訳でもない、釜山の冬の、ちょっと冷え込んだ日に、「チュプチ・チュワ・チュワ・・・。(寒い~寒い~)」と言って震えている地元のヒトが滑稽だった。普段の威勢のよさは、どこにいったんだい。^^と、突っ込みをいれたくなる位、だったが、今年は自分がこの寒さに慣れてきている。考えてみれば、何の事はない、あまりの環境の激変の為に、寒さを感じる余裕もなかったのに、気づく。

ちょうど、昨年のこの時期、思いもかけなかった釜山転進と、時を同じくして、韓国が再びデフォルトなみの危機に瀕するのではないか、というような事が、誠しやかに謳われた為替状況だった。100円=1600wまで、行ったのではなかったか。

とにかく、どこへ行っても、時代が大きく移り変わっているのが、わかる。

昨日も、寒い中、金井区(クムジョング)老圃洞(ノポドン)にある長距離バスターミナルに行くことがあった。

ここから、韓国のあらゆるエリアに向かって、バスが出発する。自分は、韓流マニアではないけれど、なぜか、この夜のバス・ターミナルは、ホ・ジノ監督の「8月のクリスマス」を不意に、思い起こす風情だった。

後に、あの映画のいくつかのシーンは、その後のホ・ジノ作品にはない、ちょっと異様な美しいものだったが、ユ・ヨンギルという韓国映画を80本も撮ってきた、撮影監督の遺作だと、後に知った。韓流では、空港は主人公同士の、華々しい悲恋の別れや、すれ違いのシーンに、デフォルメされたBGMと共に使われる事が、多い印象だが、長距離バスのターミナルは、話の伏線で、縁かなわず別れ行く父と娘の、束の間の出会いと、終の別れに何度か使われていた記憶がある。

帰りに、チョッと明るい気持ちになりたくて、若者が運営するブティックやカフェも多い、釜山大学前駅に、降りて見た。

さすがに、若い連中で一杯だった。チョッと、東京の吉祥寺?にも、似た感じで、なにより、元気なのが良かった。

夜の釜山大学前駅辺りの、ストリート

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