釜山 の 日本化?

韓国のオープン時、売り上げ記録を更新した 南浦洞ロッテ・デパートのオープンでの喧騒!

欧米的な指標のフィルターを通して、日本から、韓国になにかを求めてきても、結構、厳しい。これは、嗜好もあるけれど、体感的に。

あるブログの韓国旅行記で、「地下鉄で、切符を買うときに、年配のおじさんが、一生懸命、教えてくれたのだけど、せめて、英語で教えてよね。」って、感想があった。

きっと、言葉の問題というより、外国人に対するホスピタリティを伝える手段や、コミュニケーションの感覚の違いを、伝えたかったのだと、思う。 「ここは、韓国ですよ^^」って、突っこみは、おいておくとして・・。

以前にも、ユニクロの事に、触れたけれど、それにしても、この1年の間にも、釜山の日本化?は進んでいる^^。はじめは、デパートやテナントというハードの部分からだろうが、そのうち、ホスピタリティ(サービスの質)の競争になる事は、まちがいない。焼き鳥、たこ焼き、居酒屋、おにぎりと牛丼のお店、ショッピングモール、勿論、アニメやファッションのモード、インテリアetc。本当は、欧米からのハードでもあるのだけど、感覚的に日本仕様を、そっくりスライドしている例が増えてきた。

南浦洞 ロッテ・デパート地下 入り口
南浦洞 ロッテ・デパート の 地下入り口。

もう、日韓の表層的な比較文化論の不毛を、強く、感ぜざるをえない。 既に、福岡と釜山は大学間の大胆な提携が、具体化している。日本に一番近い外国から、はっきりわかる事は、好き嫌いではなく、この流れは、もう止まらないだろうという事。

この小さなオフィスの、通訳業務(担当、カン・ランニョン)をしていてさえ、くだらない・思想論争が馬鹿馬鹿しくなるほど、身が引き締まる、差し迫った案件のやりとりが、持ち込まれる。年明けから、ハードなスケージュールをこなしながら、色々なニーズで釜山に来られる方がおられる事を、痛感した、年初でありました。

2010 1月2日 海運台ビーチ の 夕暮れと、集う人々
2010 1月2日 海運台ビーチ の 夕暮れと、集う人々

2010年も、あっというまに、10日が過ぎている。韓国は、旧暦なので、実感はわかないが、1月1日は、初日の出を海運台ビーチに向かう車で、ごったがえしていた。 正月が、結局、2度あるというのも、面白い^^。

釜山で、中国人と話す、日本語。

釜山駅 近くの チャイナ街(上海ストリート)
釜山駅 近くの チャイナ街(上海ストリート)

この間、ひさしぶりに日本語で道を聞かれた、どこの国に行っても道を聞かれる性質なのは、今回に限った事ではない。でも、ここ釜山に来て、当初はともかく、ガイド業のリサーチに出るようになってからは、だんだんと、声をかけられる事はなくなっていた。しかも、日本語で声をかけられるのは、お店の客引きと、相場は決まっていたから・・。

ところで、そのひとは、日本人ではなく、中国の人だった。香港の近くで、昨今、急激に発展している、経済特区の深センの出身だという。そりゃ、大陸の地続きだから、なんの不思議もないと、気分的には思った。

ただ、釜山は、地下鉄も、日・英・中・韓と、4カ国語でアナウンスしている。時間帯によっては、日本語が堪能な年配のボランティア通訳の方が、切符を買うのさえ、手伝ってくれる。(だから、自分達も、買い物の橋渡しだけではなく、どういった所にお客様を、お連れすれば、喜んでいただけるのかが、勝負とばかり、リサーチに励む事になる。)

わざわざ、日本語まで、ぺらぺらの中国人が、道に迷うこともないだろうに。

そういえば、今回、自宅に、日本語を習いに来ていた、小学5年のサッカー少年が、父親が単身赴任していた上海に、一家で越して行く事と、なっていた。ダントツ、世界1の日本語学習者数を誇っていた韓国でも、日本語は理工系の高校などを除き、中国語にその座を譲っていっている。

その昔、オーストラリアに暫しいた時にも、華僑の力には、圧倒されたから、今になって中国の時代などという、つもりもない。(国力どうこうより、なんせ、世界で、14億以上の人数なのだから)それよりも、もっと、中国人がいてしかるべきだと、さえ思っていた。 釜山も、400万弱は抱える都市だが、大阪の方がもっと中国のひとは、いるだろう。いや、北海道の観光地、田舎でさえ、もっと。

そのひとは、日本(横浜)と中国を行き来きして、仕事をしているらしい。今回は、たまたまフェリーで、仕事ぬきで来たという。「韓国語は、話せないんで。」と、頭を掻いていた。そりゃ、タフな中国人も、人の子には違いない。南浦洞ではいきつけの、「ソウル・カクテキ」で、ソルロンタンを、食べながら、暫し、日本や中国の話になった。

深センにも、日本人は結構いくでしょう」 「ええ、すごく増えました」「香港の近くだから、広東語ですか」「いや、年寄りを除いては、ほとんど標準語(北京語)ですよ」あ~、そうなんだ、香港に近いとはいっても、やっぱり本土なんだなぁ。「一回行ってみたいですね」「え~、是非来てください、案内しますよ。」そこで、チョッと図にのって、「これからは、日本人も、深センで暮らすようになるかもしれませんね。」と、その時、その方の顔色がさっと、変わった。「風習・文化も違う、だから、よっぽど覚悟しないと、日本人が暮らすのは難しい。」やっと、漢民族らしい気配を感じて、逆に妙に腑に落ちた。

朝鮮人参 の 怪(゚Д゚ノ)ノ 

凡一洞(ポミルトン)の路地裏 なんといっても、現地にいて、何かと外を歩き回っているのだから、ブログの更新なんて楽勝だと思っていたのですが、なかなか(笑)ですね。

2日の月曜日は、横浜からのご家族と影島の突端にある、太宗台(テジョンデ)を廻り、昼は、海の見える焼肉屋さんで食事をして、南浦洞・国際市場を廻り、夜は、チャガルチで食事。

水曜日は名古屋からの、女性の韓流好きなお仲間と、梵魚寺を廻り、金剛公園のロープウェーから、秋の紅葉が色付く釜山を眺め、ポミルトンで、鎮市場を廻り、チング通りを抜けて、西面でショッピングという感じで、歩かせて頂ました。 有難いことに、不思議と、お客様と歩く事で、発見することも多いです。

凡一洞(ポミルトン)現代デパート の夜影

例えば、韓国が誇る朝鮮人参ですが、皆さん、これをお勧めすると、身構えられるんです。(笑)

私たち自身が、補身薬に関心が高いし、韓国の朝鮮人参の薬効は、ヨーロッパにおいても有名で、科学的にも折り紙つきなのです。(特に、細胞の若返り効果^^血圧の高い方には、禁忌ですが)

薬膳の研究をしていた事もあり、まがいものを掴まされない自信もあるのですが、「人参は、いかがですか?」というと、これまで、にこやかだったお顔が、一瞬、硬くなるのです。 今まで、日本のお客さんに、どんな商売してきたんだ(笑)韓国のおばちゃん。w(゜o゜)w、ノンダミ・ノンダミ(冗談・冗談)。

東京よりも、近い外国・・・

日、話していた超実践・韓国語の音声・第1弾を、余裕でアップしようと、したところ、ワードプレスには、2MBの制限があった。(泣)勿論、裏技はある様ですが、結構、面白くて役に立つコンテンツなので、別にページを設ける事にしました。

ところで、先週の土曜日・31日は福岡からの14名のお客様を、ガイド担当のカン・ランニョンが、お連れして、チャガルチ、国際市場、南浦洞を歩きました。(正確には、10名から後7名、食事の時は14名)

これまで、最大が5名のお客様でしたので、先方の方にも手を煩わして、メールをやり取りし、ルートも確認して、その日を迎えたのです。 色々と内実、お連れしたい所もありましたが、通訳担当のカンとも、「とにかく、お客様の希望を優先しよう。」と話していました。が、それでも5時間の中で、南浦洞エリアと、西面エリア&在来市場の釜田市場プラスαを、計画していたんです。 そして結果は・・・。汗)

でも、本当に勉強になりました。やっぱり、近いとはいえ、ここは来られる方にとっては、外国なんですよね。(当たり前だけど。)  医療関係の職場の同僚のご一行様だったのですが、雰囲気の良い、本当にいい方々で、あ~日本人だなって、手を振ってお見送りする時は、いつもそうですが、今回も、日本に帰られるんだなぁ~って、相方のカンには知られずに、ひとりごち。

「本当、隣マチみたいな、ものですよ^^また、来ますから。」お客様のその言葉が、妙に心に残った.

予定時間をはるかに過ぎても現れない、一行を待っている間、撮った週末の、龍洞山公園のひとコマ。本当に何台もの、観光バス、マイクロバス、ボンゴタイプのレンタカー。物凄いエネルギーで、動いている釜山の観光産業と、その中で、自分達らしく、釜山でのひと時を、お客様という以上に、新しく異国で、縁ありお目にかかる同胞に、「ああ、いい時間だったな・・。」思って頂くには、どうしたらいいのか、喧騒のなか、いきなり暑くなった日差しのもと、暫し思いに耽っていた。