美療と健康と、漢薬(韓薬)店

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街を歩いていても、日中は大分、ぽかぽかと暖かくなってきました。もう、旧暦の正月は目の前、デパートも在来市場も人でごった返しています。

現在、美療加療で釜山に来られている、お客様のサポートをしております。ご自身も、美容にかんするお仕事をされておられるという事もあるのか、ここに到るまで、ご自分の眼でしっかりと確認され、今回、釜山での加療を選択されて昨日、加療をされました。

私どもは、こちらに来る日本のお客様をサポートするのが、仕事なわけですが、その中でも、美療や健康にかんすることは、潜在的なニーズとして、このサービスを始めた当初より、念頭にはありました。

韓国から、日本をみれば、日本の日本人にしかわからない個別の問題はあるとしても、日本のマーケットやサービスを恒常的に受けているお客様に納得していただく。もう、為替の恩恵もないわけだから。

最近、お世話になっている韓薬店の丸薬
最近、お世話になっている韓薬店の丸薬

自分達も、とにかく慌しい韓国の日常のなかで、健康を維持することには難儀していますが、探せばやはり地道に、東洋の知恵を現代にアジャストさせて、スキルを磨き適正価格で提供している方は、いるようです。漢方のお店も、偶然見つけた訳ですが、わかりやすく処方の意図を説明してくれる女性の薬剤師の方が、柔軟に薬方を提案してくださいます。

近時、韓国の韓方も、あまりに高額で、お客様からの宿題に、なかなかお答えできなかった訳なのですが、やっと、お役にたつ事ができそうです。

プサン の 冬 を 歩く

  日本は、2015年も2月を迎えて、既にいろいろなことが始動している現況でしょうか。

ここ釜山は、これから旧暦の正月を迎えますが、当局はここ暫く、日本の著名な旅行ポータルサイトの依頼を受けて、釜山の観光地とホテルの紹介記事作成のため、釜山の市中を再検索するため、連日歩きまわっております。

釜山・冬柏公園のベイエリアにできた、海を眺めながら軽食からディナーまで楽しめるスポット。ザ・ベイ101
広安里ビーチ 1
広安里ビーチ 1
広安里ビーチ 2
西面の地下商店街・大賢プリモール
大賢プリモール2
大賢プリモール2

土臭く、いにしえからの大陸の匂いを放つ、海の街と、新しいベイエリア・リゾートの顔。そのコントラストを、少しでもお伝えできればと、思いながら、なかなか難しいです。^

通訳の 愉しみ?

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今日は、戸外は木枯らしという訳ではないですが、枯れ葉を舞散らす、冬の到来を告げる冷たい風が、吹き抜けています。

上載の写真は、東莱市場近くにある、朝鮮時代からの役所跡を復元している、ところ。

仕事に出かける折、地下鉄駅までの間、バスより見る風景ですが、大分、仕上がってきたようです。

釜山市中に、今も尚残る、日本家屋
釜山市中に、今も尚残る、日本家屋

 11月で、ここにきて、このサービスを立ち上げてから、丸6年を過ぎ越しました。お客様と、仕事を通して、今までいかなかったような

韓国のエリアに行ったり、本当にさまざまな案件に、係わらせて頂きました。 

 

早かった、遅かったか、そんなことにさえ、気がいかなかった程、嵐のような日々でしたが、鏡にうつる自分を見れば、

目尻に深く刻まれた皺に、その歳月が現実であることを、いやがおうでも突きつけられます。(笑)

 

でも、この皺も伊達ではなく(苦笑)、ことにここ最近は、業務でいった相手方の方に、「貴方なんで、そんなに頑張るの。」と、

押し問答しながら、半分笑って聞かれることも、ままあったりします。

 

若いときなら、角がたったり、押しがきかなくて、通せなかった案件が、それなりに相手のかたの「やれ、やれ」感も伴って、結果的にちょっと無理めかなという、

お客様の意向に、何とか対応できたりしている。

そして、やっぱり、お客様に「助かりました。」と言われることは、この仕事の、醍醐味かなと思います。

釜山の絵画展から、釜山の或る街並み
釜山の絵画展から、釜山の或る街並み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足元に ある 歴史 の 旅(釜山博物館)

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光陰矢の如し。2013年も、フィナーレですね。と、いっているうちに、ケーブルTVのNHKでは行く年来る年が、流れ、2014年に突入。皆様、明けましておめでとうございます。

ここ数日の釜山は、ぱりっとした寒気が、晴天とあいまって、いつになく、日中の青空も、暮れる夕陽の風情も冴え渡っている気がします。

ここ数年の夏が、異常に暑かった性か、また昨年の冬に較べては、底冷えしないのか、私どもの住む、東莱(トンネ)からでも、海沿いのビーチや、龍宮寺の休息所の波濤の音を、つい想い浮かべてしまいます。

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先回のブログでも書きましたが、これまで、日本と韓国に拘る、仕事をしながら、両国間の歴史には、あまり関心を持たないできました。綺麗事ではなく、それは、自分たちには、手に負えないものとして、あたらず、さわらず、そんな感じです。

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 過日、朝鮮通信使の話が出て、勿論、概略は知っているつもりでしたが、倭館の歴史に眼をむけると、釜山から日本、日本人からみた釜山の歴史の遷移、また、それに留まらず、この大陸の半島の端である、釜山が担ってきた、”中継点”としての役割が、こういう時代だからこそ、歴史の網の目から、立ち上ってくる感覚を、その時代の余韻を、今に伝える遺構や資料を実際に前にすると、ふわっと感じてしまったのです。

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このまえのブログで、紹介した伽耶の歴史になどには、日本(倭)が統治していた任那説などあるようですが、歴史が好きな方々のなかには、いろいろな歴史の光景をなぞることに、その方・その方の楽しみを見出されることが、あるんだろうなと、いうこと。

そして、歳を重ねるうちに、他のひとには見えない光景を探して、人はどこかを訪れるのだと、いうことをも。

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 追記 2014年1月21日(火)より改装中だった、本館が、とても綺麗にリニュアルされ、オープンしております。単に、韓国の釜山の歴史のみならず、東アジアの海洋文化の流れ、大陸の文化の流入、または、朝鮮文化の底流に流れるもの等、とても見やすく、見ごたえのある展示が、無料にて閲覧できます。石器時代から、現代までの歴史を、出土された現物を通じて体感できる、ひとときを味わったあと、最寄りの広安里ビーチのカフェで、珈琲をすするのも、オツな物と思います。

個人的には、高麗時代の陶器のセンスの良さが、とても印象的でした^^。

釜山博物館・行き方の詳細

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2013年 新春 静かなセンタム&釜山 今昔

センタム・コンベンションセンター(BEXCO)から、ITパークを望む
センタム・コンベンションセンター(BEXCO)から、ITパークを望む

ここしばらく、企業の方を、コンベンション等にお連れする仕事がなかった為、センタムのコンベンション・センターに来る事がなかったのですが、ここはチョッとこないと、一気に景観が変わっていく、「現状・韓国」の象徴みたいなところです。過日は、日本の企業が300億円を投じて、このセンタ厶に複合商業施設をつくる事が決定したというニュース流れていました。

一昨日、紹介したチャガルチ界隈で、港街の悠久の営みを感じられた後は、やっぱり、このセンタムにチラッとでもお連れする事が多いのですが、コンベンション・センターも第2会場が、通りの向こうまで増設され、釜山映画祭関連施設、また公共機関の旧市街地からの移設が急ピッチで進むこの街にいると、どんどんと開発が進む磁場みたいなものの”昂揚”とういうよりは、カンフルを打って?走り続けるこの国の悲愴さえ不思議に感じてしまいます。もちろん、綺麗で快適な場所が増えていくのは、大歓迎ですが・・。

地下鉄センタ厶駅から、コンベンション・センターへのアプローチ
地下鉄センタ厶駅から、コンベンション・センターへのアプローチ
コンベンション・センター前の、ホテル等のビル群
コンベンション・センター前の、ホテル等のビル群
コンベンション・センター エンタランス(正面玄関)
増設されて、第2センターへのウォーク・スルー入口
増設された、第2センターへのウォーク・スルー入口

 

今日は、新世界デパートにきたついでに、静かなコンベンション・センターを歩きながら、お客様を美術館までお連れしました。一年半振りの、美術館です。先回は、釜山”市立”美術館・・市立?という名称の先入観もあって、さほどの期待もなく訪れたのですが、意に反して、贅沢で静謐な佇まいに、「ここは、穴場だと・・。」ひとりごちていたので、チョッと自信を持って、お連れしました。^^

美術館前の モニュメント
美術館前の モニュメント
ちょうど、釜山ゆかりの 画家の展示をしていました。

平日でしたが、美術を専攻している若い方達が、ちらほらと訪れていましたが、ゆったりとした中に、無料展示ながら、見ごたえもあり、点数も十二分な展示と環境のよさで、久々の文化的な雰囲気を堪能できました。

朝鮮戦争時の、釜山の状況えお描いた作品。

釜山に限らず、韓国の人は絵を描くひとが多いように 思います。とにかく、自分を表現したいという欲求が事のほか強いキャラクターも相まって、韓国のひとにとって絵画は、身近なものなのかもしれません。現代アートから、物故した著名な画家の作品まで、ゆっくり鑑賞できます。昔の東莱や、釜山港の描写等、お連れした場所と照らし合わせながら、お客様には訳知り顔で説明させて頂きましたが、釜山の変遷と当時の困難な状況の中で、アートに夢を見出し描き続けた画家の情熱が静かに伝わってきて、いい時間を過ごせました。

展示作品 2
市立美術館側から見た、センタ厶・コンベンションセンター
市立美術館側から見た、センタ厶・コンベンションセンター

 

2012年 春から 初夏へ  釜山は、かまのやま

2月の福岡の、太宰府 にて
関空 釜山から、LCC・ピーチに乗り換えて、千歳行の途中で
4月上旬の札幌・中島公園。大阪は、20度越えで、札幌は吹雪だった・・
大阪 心斎橋・難波の近くが、宿。束の間・散策。。

5月も、後半を迎えました。今年に入ってから、慌ただしくではありましたが、福岡、大阪に2度、遠く札幌に出向く機会が、ありました。すべて、仕事絡みの束の間でしたが、毎日、ここで色々な方と相対しながら日々考えてきた事を、確認するに良い機会でもありました。

これまでの、仕事が一段落して、さてこれから、また、新たな一歩。

本日は、釜山での市場調査に来られた方の同行通訳のあと、影島の太宗台へ、ミニ観光。

影島へ渡る橋から 海の街 数々の入江が続く 釜山ならでは

釜山は、造船の街 影島のドックで、竣工を待つ船舶。
お椀を被せたような山が点在する、だから、”釜山”。中腹まで、びっしり家屋が軒を連なる

 

締めは、海の街、圧巻・海鮮鍋(ヘムルタン)

進展する韓国・再生する、”釜山”南浦洞の 5月

 

GW,最終日の南浦洞より 1 

 

GW 最終日の南浦洞から 2

またまた、更新が大きく遅延してしまいました^^

既に今は昔と過ぎ去ったGW(ゴールデン・ウィーク)中は、南浦洞でも、沢山の日本語が聞かれました。(日本語が、聞こえると、やっぱり嬉しいですね。)既に、5月も終盤の今は、初夏へと、一斉に衣替えするシーズンです。普通なら、猛暑となった昨年の夏を思い起こし、いささか気が重くなっている筈なのですが、今年は、今、この現在も被災と2次災害の状態の真相も定かでない、日本の状況を鑑みると、安穏とはしていられない気分に自然になってしまいます。

今日まで、私どもに、通訳ガイドをご依頼くださるお客様は、単なる観光というよりは、何らかの目的(ここで、詳しく書けないのが、実に残念ですが、本当に色々な機縁と、用件で)を持たれて訪韓される方が、ほとんどで、その度に、そのプランをリサーチする中で、様々なことに気づかせて頂いています。

間接的な情報やアンケート、GPS等を使った追跡システム等が発達しても、実際にサービスをお使い頂くかたの、フッとした生のリアクション、何気ない会話・波動の中で感じること以上に、価値があり、素直に受け入れられる気づきはありません。

坂の上のテナントビルまで、建物のファサードが、模様替え
色とりどりの花が、植え込まれたフラワーポットが、ストリート沿いにモディファイされている

過日も、東京からビジネスでお越しになったお客様を、仕事の合間に、南浦洞にお連れした時に、「お洒落な、ところですね。」といわれたりしました。2年前には、すっかり街そのものが、寂れかけ、今は、新たなランドマークとなって、鎮座しているロッテデパート光復洞店もだ、建設頓挫で、廃墟のようだった風景が、遥か昔のことだったように、思えます。

やると決めたら、やる。その積み重ねが、序々にいたるところで、形になっているのを、2011年5月、現在の釜山で目の当たりにしたりします。

旅人が゛偽せもの”をゲットするだけじゃなく、雑多なものが溢れている国際市場
 韓国もグルメ番組、まっさかり^。元祖「ホットク」の屋台に、列をなす 
南浦洞の表通りにある、札幌のラーメン・チェーンの釜山店 

一昨日も、月曜日にも拘わらず、熟年のご夫婦、市場で、Tシャツや小物の仕入れをしているような若い男性、友達と連れ立って、ひょこっと来てみたのかなというような若い女の子、年季の入った韓国マニアのかた・・、様々な日本の方々の姿を見ました。

きっと、今の釜山は既に、1年前の釜山とは随分、様相をかなり異にしている筈です。1年前位に来た方は、その進展の早さに、きっと驚かれているのではと、思ってしまいました。

PIFF 広場2

 

月曜日でも、なかなかの人のながれ
韓定食 の お店の前に立つ、看板

で、結局は「釜山に、来てください、という事なんだろう。」とお思いでしょう。でも、本当にそうなんです(笑)。だって、本当に今、面白いですからね。どんどん、お洒落になるエリアの傍らで、チャガルチのように、一日千秋の如く変わらずアジアの風情を醸しすぎ(笑)の場所が、到るところにあったり。ところ、どころに昔の日本の痕跡が、垣間見えたり。ぐりん、ぐりんパーマの旧世代と、少・時代や、Big・・ngさながらの、颯爽としてお洒落な新世代のいでたちのギャップ。カフェでまったりした後に、ワンブロック先の場外市場の古色蒼然とした食堂で、格安の焼き魚定食で、〆たり。

とても、お洒落に、釜山の近現代史を展示している、博物館。本当に、戦前には沢山の日本人が、ここに住み営んでいたことが、よくわかります。、
博物館入り口(1999までは。アメリカ文化院だった建物。)

 

ドラマとの協賛で、どんどん店舗を増やしている、Cafe’bene 南浦店の店内。
テラス席より、眺める南浦洞ーー奥には、ロッテデパート光復路店が。
道すがら貼られている、ライブ等のイベント告知のポスター

 

屋台通りの、ブティック

それと、自分・大好きな人間のオンパレードなので、人を見ていると本当に面白い。それぞれが、自分の本性に忠実なので(笑・2)、例えば、趣味や興味が同じ人と、ひょんなことで知りあえば、驚くほど、密度の濃い(濃すぎる時も、あるけど~)何ともいえない、思い出深い交流を体験できたりします。そんな訳で、異文化体験の実践や醍醐味を味わう上でも、おあつらえ向きな海の向こうの隣街(都市)に、どんどんとなっていっている気もします。

それにしても、更新さぼり過ぎですね。業務は、常に研鑽と新たな情報をたづさえて、ご利用をお待ちしておりますので、思い立ったら、お問い合わせくださいませ。それじゃ、今日は取り急ぎチャルガラ~ アンニョヒ・ケセヨ~

道路を跨げば、そこはチャガルチ。今の昔も、アジョンマが仕切る世界(場外市場)
刺身もいいですか、格安の魚定食がおすすめ。いしもち・さば・太刀魚(ガルチ)がどんと丸一匹ずつついて、一人600円弱。

真夏の世界遺産 慶州・・仏国寺編

今日は、大阪よりお越しのグループと、暑い日差しの中、新羅の古都、慶州(キョンジュ)へ足をのばした。世界遺産の石窟庵(ソックラン)、仏国寺(プルグッサ)があり、いわずと知れた名跡の街であるが、最近は、「善徳女王」の大ヒットで、また一段と訪れる方が増えた。ここより、動画へ。

BGMを聴きながら、真夏の 仏国寺ツアーへ、どうぞ^^ここを、クリック=> Rylynn.mp3

暑さにも、拘わらず、老圃洞(ノポドン)・バスターミナルは、旅行者でいっぱい
シートがワイドで、一人旅にも、カップルにも配慮された、高速バス内(勿論、涼しい)
高速を、降りて、 慶州市街地へ

今日は、予定を変更して、午後2時過ぎから急遽、慶州に行く事になり、とても主要箇所全部は巡れないので、善徳女王班(笑)と、寺跡班に分かれて、動くことと、なった。最近は、高速バスも新型車両が増えて、シートの、リクライニングもかなり自由で、快適になっている。皆さん、ひと寝入りしている間に、慶州(キョンジュ)に到着した。

観光都市「慶州」にしては、意外にこじんまりした、バス・ターミナル

世界遺産ばかりではなく、国立公園が各所に点在するこの街は、高層建築規制がなされていて、市街地をちょっと抜ければ、見渡すかぎり連綿と続く、水田の風景。石瓦の、一般住宅の屋根。

車窓から、KORAIL( 韓国鉄道公社)慶州駅
慶州 の 一般住宅

既に、午後4時をまわり、一路、仏国寺へむけて、タクシーをひた走らせる。

仏国寺 入り口すぐ近くの ユースホステル

のどかな風景を、抜けて、ほどなく、世界遺産の寺、仏国寺へ到着した。

寺門に、いたる 道すがら

蝉の啼く声が、じ~じ~っと、さざめく、公園をぬけると、参道の道は、陽は未だ高いとはいえ、夕方の為か、意外に静かだった。 それでも写真を見ると、結構、人はいるのだが。

仏国寺 の 入り口前
寺門 の 入り口 2
韓国のお寺の守り神 四天王に、 礼を捧げて、本堂へとむかっていく

ここいらに、来たときに、なぜか一気に滝のような汗が噴出した。同行された、皆さんも、同様である。邪気が、祓われたと、思う事にするも、単に、熱中症ではと、年齢を自覚させられる。

本堂に前に、開けた広場にある 社務所
本堂境内にいたる、高床式の 寺門(老朽化の為、この石段は、閉鎖中)

汗を、拭きつつ、いつも写真で見る、この石段の門を見上げる。世界遺産ということで、信仰の対象のお寺というより、文化遺産の側面が、強いのかと思ったが、敷居の高さもなく、次第に、そこはかとなく厳かな気分になってくる。

迂回した通路から、境内 の 中へと 入っていく
まず、眼に飛び込んできたのが、この 石塔(釈迦塔)

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多宝塔 (新羅式異型石塔の傑作らしい )
韓国 の 仏寺 の 中央に、かならず鎮座する 大雄殿
優しいお顔 を した 如来像

韓国の仏教は、アジアの中でも、原初的な大乗仏教の姿を、今に伝えていると、繰り返し、自著の中で、瀬戸内寂聴さんが、かつて、書かれていた。その真偽は、さておき、普段が激しい競争と喧騒の中に生きる韓国の人が守り続けた、癒し場としての仏寺。韓国のお寺が、山に位置しているのは、偶然ではなく、仏教弾圧から、身を守る為であったと、いう。

何故か、この時期に咲いている、紫陽花を傍らに、より上部へと

韓国に来てから、お寺に来ることが多くなった。お寺が好き~というより、不思議とお寺を廻って帰ってきた日は、色々な経緯で悩まされていた、過去のいやな記憶を思い起こす事が少ない事に気づいたのだ。

観音堂 日本人の観音信仰の深層 韓国に来てから 本当に感じている

とにかく、最後に観音殿を、お参りする。この、仏国寺の観音さまは、それは綺麗な面持ちの、仏像だ。祈りを捧げる対象の仏像さんだが、ここの観音さまは優しさというよりアートがかった、ちょっとクール・ビューティな像である。自分の、ぶれた写真より、是非、じかに対面して頂たい。

石積み 逆縁で業を背負った 子供の為、存命の肉親が石を積むというが・・
出口 手前 の 茶屋

暑い中、写真のお好きな方たちは、思い思いに三脚を立てて、撮影されていたが、そのお陰で、少しく、自分もカメラに、収める事ができた。帰りに、「新羅ミレニアムパーク」を堪能(笑)された方々と、合流して、一同、爆睡の中、高速バスで、釜山に戻り、南浦洞で、暑気ばらいの、参鶏湯を食した。

本当に、お疲れさまでした。

今度は、是非、民族村や、海印寺(ヘインサ)にも、撮影にも、よいのでお連れしたいです。

世界遺産のお寺というが、そこかしこに、絢爛とか豪奢といういうものに、毒されていない、仏教の系譜を肌で感じることが、できた。

夏の 香り?  暑さに、暫し思う事

韓国海洋大学校(国防省管轄・日本でいえば商船大学)のエントリー 海の街釜山ならでは。

釜山も、本当に真夏の暑さになってきました。今日、通訳担当のカンは、韓国特産のエゴマの栽培技法を求めて、ここより少しく内陸の密陽(ミリャン)というところに、快く受け入れて下さった著名な栽培農家の所へ、山口県の方と、朝早くに出向いて行った。来られるのは84歳の方、だと言う。

何かと、ネガティブな話題の多いなかで、自分のヴィジョンを見据えて、漸く海を渡ってこられる方の発想と行動力。 なんか、いいです。

少し前になるが、関西の実業家の方に、うちのサービスをご利用頂いた。かなりユニークな方だったが、まさに企業家らしく、どんな情報であっても自分が何かを感じたら、自分の眼で確認し、自分の感覚でその場所をどう活用できるかを考えておられる事が、伝わってきた。

商人の街、大阪。

北海道でも、しっかり地域に根付いて、且つ、尊敬できる関西圏(大阪)の人達に、色々なことを何気ないおつきあいの中で学ばせて頂いたが、厳しさの中にある”情”というものの所在は、国や民族の違いを越えて、机上の学習では、学べないだろうことを、ここにきて、最近はより強く感じる。

ついこの間まで、市中を埋めていた真っ赤な薔薇の花  何故か、韓国らしく感じる

人生というのは、ままならない。嘗ての人気棋士の”泥沼流”じゃないが、悪手を選択しても、それ以後で挽回するしか手はない。笑)その後に、蓮の花が咲くかどうかは、知らぬが、それを目指して、悪あがきする事で面白がる・・そんなメンタリティになれればよいなと、ここに来てみて思う訳です。

明日にでも、密陽行きの写真も含めて(カン先生に、写真を撮る余裕があったら。笑)アップしますが、時折、この異国で、図らずも、昔し目の当たりにしていたような事に、邂逅することがあります。

ワールド・カップ初戦前夜、賑わう ”東莱”駅前 の 飲み屋街

ワールド・カップ・ギリシア戦、前日の地元 東莱駅前の飲み屋街

サッカーのワールド・カップも、始まりいち早く、韓国代表はギリシアを相手に拍子抜けする位、アッサリと勝利していました。IMF対決などと、憎まれ口を叩きながら観戦したのですが、ギリシア選手の動きがあまりにも重かったのが気になった。

特に熱心なサッカー・ファンではないが、2004年に、怒涛の圧力で欧州チャンピオンになった時の印象が強いギリシアの心ここにあらずといった戦いは、2001年に国家破産した直後に、2002年日韓ワールド・カップで精彩なくグループ・リーグで敗退したアルゼンチンを想い起こさせた。

経済危機のことあるごとに、死神のように見え隠れする、IMFという名前。真面目なサッカー・ファンからは叱り飛ばされそうな事を、スマートな体裁きで、プレーする韓国の選手を見ながら、時代の流れを感じたりした。このところ、韓国は、なんか、本番までのシミュレートが何につけても、徹底している気はする。

24時間 炭火焼海鮮 の お店

それにしても、自分達が住んでいるこの東莱の、飲み屋街は、観光スポットではないのでお客さんを連れてきた事はないのだが、いつも千客万来で、大賑わい。オープンスタイルのビヤホールで、海の街、釜山らしく生きた海鮮の素材を、炭火の網焼きで戴く。とにかく、オープン・スタイルの店が軒を連ね、老若男女(笑)結構、楽しそうな風情。

写真とか、ビデオを廻していても、気さくにピース・サインで答えてくれたりして、こんなところは陽気なコリアン気質の楽しいところでもある。 次回からは、釜山の地元の風情を感じたいお客様を、お連れしてもいいかなと思った。きっと、西面や、広安里とかより、安いだろうし^^。