半島の南・プサンの正しい夜(広安里ビーチ)

広安里ビーチ 8月 16日 月曜の 夜 1

日本なら、お盆もあける時節。子供達の夏休みも、順に終わりに近づき、釜山のビーチも少しづつ落ち着いてきた感じがして、これから、来られる方に、晩夏に美味しいビールを飲んでいただくところ。と、久々に広安里ビーチに、やってきた。

49番バスを終点で降りて、 ビーチに着くと サンポ-ニャの 心地よい音が迎えてくれた

月曜だけれど、ビーチには程良い活気が漲っていて、煌々と光る海鮮ビルの灯りを右手に、眼前にはライト・アップされた大橋が、横切る。予想された光景だけれど、波の音をバックに聞く、南米のフォークロアは予想外の展開だった。 沖には、ナイト・クルーズの船がこれも煌々と、明かりをつけて、ゆったりと浮かんでいる。

尼僧も、キャピ・キャピのギャルも、仕事帰りのビジネスマンも、勿論、半ズボンにTシャツのカジュアルな装いの観光客も、海風のストリートを、思い思いにひやかしている。

ビーチ の 左手の  淡いマンションの灯り と、人々

特級ホテルが、立ち並ぶ海運台の昼は、釜山の顔だか、一山越えてとなりのここは、まさに、ナイト・ビーチ。多国籍な国ではないのに、非日常なアジアのビーチの異国情緒が、ムンムンしている。

広安里ビーチ 8月16日 月曜日の 夜 2

ビーチをそぞろ歩きながら、これも思い思いにスピーカーから流れる、ブルース、ポンチャック、Kpop、フォーク。その摩訶不思議に渾然一体となって、さざ波のなかに溶けていく感覚。歩くスピードなのにも、かかわらず、オープンな店の中で、グラスを傾けて、語り合う人達が、飾り窓のような妖しさと、そんな淫靡ではない陽性な楽しさを醸して、次から次へと続き飽きることがない。

大箱 の カフェ (ビアホール) の  熱気
”似顔絵を描く 人達”  韓国人は、絵を描く人が多い  覗いてみると、とても上手だった

そんなこんな、しているうちに、ビーチの反対側のはずれまで、来てしまっていた。コーヒー・ショップで、テイク・アウトの、アイスオレを買い、ビーチへと降りていくコンクリートのベンチに腰を下ろして、右・左に旋回しながら、遠ざかっていく、クルーズ船を眺めたり、薄くもやがかかったヨット・ハーバー側の建築途中の高層ビルを、あてどなく見ていたら、いきなり、4ビートの生のジャズ・ドラムのサウンドが、響いてきた。

1970年代のオールディズのノリだが、さすがは、jazz好きな 韓国のシティ・バンド ・・
音以上に、若い 元気がある!! 息が切れない 気持ちのいい トロンボーン

「今日は、雨が降らなかったら、これから2時間演ります。皆さん、もっと前に寄ってください。」と、慣れた声色で、ナレーション。でも、ここは、ライブ・ハウスじゃないから、見ている客層もさまざま、そしてナンテいってもバックは波の音も果てなく続く波濤。演奏と、お客さんのギャップも楽しいが、ガンガン・プレイしていく。

トロンボーンのソロの、迫力もたいしたもの。思わず、”じゃがたら”にも在籍した村田陽一のプレーを思い起こした。この雰囲気で、これをするかい。広安里、やるじゃん。シドニーのサキュラー・キィにも、負けてないぞ。(この、勝ち負けって何?苦笑)もう、時間がやばいので、とにかく、振りきるように、帰途につくことに。

もときた場所では、フォークロアの演奏が、デュオからトリオに増えて、沢山のヒトがベンチに浜辺に腰を下ろし、耳を澄ますように、聞き入っていた。総立ちだった、ジャズ・セッションとは、まさに対照的な、それでいて贅沢な静かな時間が流れていた。。

久々に、気温20度台^^の、釜山より

お客様と、食事をした土曜日も、老舗の”サムゲタン”のお店は、一杯だった

この仕事をしていると、毎日、天気予報をみるのが、日課になる。陽のあるなしで、訪れる場所の印象も変わるし、行程の組み立てや、食べ物の献立も変わってくるからだ。

でも、今年は何よりも先に、最高気温に眼がいってしまう。そんな中、日本の気温を眼にする度に、最高37度がずらっと並ぶ数値を眼にすると、体調の維持が大変だろうなと、心底思ってしまう。(勿論、他人事ではなく、自分達が、そうだから。)

先の日曜日は、韓国ではこの夏、3度めのサムゲタンを食べる日・三伏のさんぷくとは、陰陽五行説に基づく選日の一つで、初伏(しょふく)・中伏(ちゅうふく)・末伏(まっぷく)の総称)末伏の日だった。市内にある、どのサムゲタンの店でも、この日は行列ができる程の、にぎわい。コラーゲンと、ジンセンの薬効を手軽に採れる、滋養食として、優れもの。

南浦洞 ロッテ・デパート の 吹き抜け
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 1
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 2
南浦洞 ロッテ・デパート 売り場 3
南浦洞 ロッテデパート屋上から、釜山の港 遠くに広安里大橋や、センタムのビルも見える

過日、同行させて頂いた、30代の女性の方が、「韓国で、ブランド品をみるのも良いけど、日本ではできない事や、ものを見てみたい。」という話を、なにげなく伺った。当たり前のことだけれど、そういう風に言われると、やっぱり無意識で、そういうところを探して、しまいます。釜山でも、大きなインフラの整備にやっきですが、案外、百貨店にいきたいお客様は、多くありません。

女性の方は、船でも来られる外国・釜山の、都市機能やサービス(殊にマッサージや、エステ)を自分なりに上手に使い、知人に逢うきがね(笑)も少ない、日本の他地域よりも、はるかに近い外国を、繰り返し楽しんでおられるようです。

ホンと、点と点を結ぶと、確かに、釜山にはいろんなシーンがありますからね^^。映画や、ドラマのロケが多いのも、新しさと懐かしさが、渾然一体として、海があり、勿論、日本に似ているようで、ハングルの文字が溢れ、釜山訛りの韓国語が飛び交い、それでいて、昔の日本を彷彿するような”熱”が、感じられるからでしょうか。

(現在、TVで放映中の大型時代劇「金首露」キム・スロ・主演は、チ・ソン。ここを、クリック。舞台は、釜山エリアの金海(キメ)。鉄を生産し、海上貿易で煌くように繁栄して約500年間存続したが、歴史の谷間に消えていった伽耶国を初めて取り上げた作品。近世では厳格な、国境の存在を越えて、遥かな古はいかに、果敢に往来していたのかを、ここにいると、より、身を持って、感じられます。)

学生街 の イタリアン・カフェ ワインの値段が、日本並みになり 釜山も今は、ワイン・ブーム

それでも、「豚の頭が、飾ってある市場なんか、嫌い~~。」という方には、見逃せないほど、お洒落で、ラテも旨いカフェが瞬く間に増えたし、上載の南浦洞ロッテデパートは勿論、センタム・シティーエリア、なかでも、新世界デパートなどは、本当に物を買わなくても、空調も良く、快適なSPAもあり、見て歩くだけで楽しい。

大都市にも拘らず、海運台ビーチは、勿論のこと、序々に郊外にはリゾートを意識した施設も、チェジュ島のような観光客価格ではない、生活者プライスで、使うことができる。

加えて、郊外のゆるさと、新都市のギャップに、自分はソウル一極集中が、お題目として語られる中で、釜山の新たな伸びしろを、感じています。

先日の不動産情報のニュースでも、ソウルのマンション・バブルは峠を越えて、アメリカのサブ・プライム問題のような悲劇が、いたるところで、叫ばれ初めていますが、韓国の企業自体は、東南アジア・ロシア圏・南米でも順調にシェアを拡げているので、釜山でも、逆にシンガポールをモデルにした高層アパート、一辺倒の都市開発でなく、サービスを基軸にした商品開発に、投資が、傾斜していくと思います。

ちなみに、地価の上昇率は、海運台エリアを含めた釜山の海岸エリアが、韓国の他の地域が、軒並み、地価やマンション価格を下げている中、安定的な値を維持しているようです。(韓国の不動産専門・チャンネルから)

凡一洞(ボミルドン)の 問屋街にある 伝統韓式 の 喫茶店の入り口

久々に、チャガルチ市場の裏手を除いてみると、沢山の地元のアジョマや、アジョシが、市場でさばいた・刺身をつまみに、海風が時折、吹き抜けるなか、一杯やっている、相変わらずの光景にでくわしました。

欧米人のバック・パッカーも、沢山いて、それを面白そうに眺めています。時代は、どんどん変遷していますが、この画も、かなりディープで、でも、厳然とたくまくしく息づいている、釜山の旅のひとコマだな~と、それはそれで思ったりしてしまいます。

釜山港湾の風景を 肴 に、刺身と酒と喋りを楽しむ”老若男女” in チャガルチ

真夏の世界遺産 慶州・・仏国寺編

今日は、大阪よりお越しのグループと、暑い日差しの中、新羅の古都、慶州(キョンジュ)へ足をのばした。世界遺産の石窟庵(ソックラン)、仏国寺(プルグッサ)があり、いわずと知れた名跡の街であるが、最近は、「善徳女王」の大ヒットで、また一段と訪れる方が増えた。ここより、動画へ。

BGMを聴きながら、真夏の 仏国寺ツアーへ、どうぞ^^ここを、クリック=> Rylynn.mp3

暑さにも、拘わらず、老圃洞(ノポドン)・バスターミナルは、旅行者でいっぱい
シートがワイドで、一人旅にも、カップルにも配慮された、高速バス内(勿論、涼しい)
高速を、降りて、 慶州市街地へ

今日は、予定を変更して、午後2時過ぎから急遽、慶州に行く事になり、とても主要箇所全部は巡れないので、善徳女王班(笑)と、寺跡班に分かれて、動くことと、なった。最近は、高速バスも新型車両が増えて、シートの、リクライニングもかなり自由で、快適になっている。皆さん、ひと寝入りしている間に、慶州(キョンジュ)に到着した。

観光都市「慶州」にしては、意外にこじんまりした、バス・ターミナル

世界遺産ばかりではなく、国立公園が各所に点在するこの街は、高層建築規制がなされていて、市街地をちょっと抜ければ、見渡すかぎり連綿と続く、水田の風景。石瓦の、一般住宅の屋根。

車窓から、KORAIL( 韓国鉄道公社)慶州駅
慶州 の 一般住宅

既に、午後4時をまわり、一路、仏国寺へむけて、タクシーをひた走らせる。

仏国寺 入り口すぐ近くの ユースホステル

のどかな風景を、抜けて、ほどなく、世界遺産の寺、仏国寺へ到着した。

寺門に、いたる 道すがら

蝉の啼く声が、じ~じ~っと、さざめく、公園をぬけると、参道の道は、陽は未だ高いとはいえ、夕方の為か、意外に静かだった。 それでも写真を見ると、結構、人はいるのだが。

仏国寺 の 入り口前
寺門 の 入り口 2
韓国のお寺の守り神 四天王に、 礼を捧げて、本堂へとむかっていく

ここいらに、来たときに、なぜか一気に滝のような汗が噴出した。同行された、皆さんも、同様である。邪気が、祓われたと、思う事にするも、単に、熱中症ではと、年齢を自覚させられる。

本堂に前に、開けた広場にある 社務所
本堂境内にいたる、高床式の 寺門(老朽化の為、この石段は、閉鎖中)

汗を、拭きつつ、いつも写真で見る、この石段の門を見上げる。世界遺産ということで、信仰の対象のお寺というより、文化遺産の側面が、強いのかと思ったが、敷居の高さもなく、次第に、そこはかとなく厳かな気分になってくる。

迂回した通路から、境内 の 中へと 入っていく
まず、眼に飛び込んできたのが、この 石塔(釈迦塔)

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多宝塔 (新羅式異型石塔の傑作らしい )
韓国 の 仏寺 の 中央に、かならず鎮座する 大雄殿
優しいお顔 を した 如来像

韓国の仏教は、アジアの中でも、原初的な大乗仏教の姿を、今に伝えていると、繰り返し、自著の中で、瀬戸内寂聴さんが、かつて、書かれていた。その真偽は、さておき、普段が激しい競争と喧騒の中に生きる韓国の人が守り続けた、癒し場としての仏寺。韓国のお寺が、山に位置しているのは、偶然ではなく、仏教弾圧から、身を守る為であったと、いう。

何故か、この時期に咲いている、紫陽花を傍らに、より上部へと

韓国に来てから、お寺に来ることが多くなった。お寺が好き~というより、不思議とお寺を廻って帰ってきた日は、色々な経緯で悩まされていた、過去のいやな記憶を思い起こす事が少ない事に気づいたのだ。

観音堂 日本人の観音信仰の深層 韓国に来てから 本当に感じている

とにかく、最後に観音殿を、お参りする。この、仏国寺の観音さまは、それは綺麗な面持ちの、仏像だ。祈りを捧げる対象の仏像さんだが、ここの観音さまは優しさというよりアートがかった、ちょっとクール・ビューティな像である。自分の、ぶれた写真より、是非、じかに対面して頂たい。

石積み 逆縁で業を背負った 子供の為、存命の肉親が石を積むというが・・
出口 手前 の 茶屋

暑い中、写真のお好きな方たちは、思い思いに三脚を立てて、撮影されていたが、そのお陰で、少しく、自分もカメラに、収める事ができた。帰りに、「新羅ミレニアムパーク」を堪能(笑)された方々と、合流して、一同、爆睡の中、高速バスで、釜山に戻り、南浦洞で、暑気ばらいの、参鶏湯を食した。

本当に、お疲れさまでした。

今度は、是非、民族村や、海印寺(ヘインサ)にも、撮影にも、よいのでお連れしたいです。

世界遺産のお寺というが、そこかしこに、絢爛とか豪奢といういうものに、毒されていない、仏教の系譜を肌で感じることが、できた。

言葉の通じない”隣町”を楽しむ 夏!!

帰宅途中の、東莱の週末の風景

もう、暦は8月を指している。今日から、韓国は全国的に、3日間程度のサマー・ホリデー。MBCの夜のニュースでは、海運台ビーチの客の入りが300万人と、発表されていた。俄かには、信じがたいが、本当に凄い活気である。まさに、夏のプサンの面目役如といったところ。

そんな中、今日、自宅に戻ると、先週いらしたお客様からの、EMS郵便が届いていた。昨秋、このブログを始める機縁ともなった、福岡(博多)の方々が今年は、猛暑の暑さの中にお越し下さった折の道中のお写真を、CD-Rにいれて送って下さったのだ。

同じ病院で働くかたが、年に一度、もう幾年も、16人余りのメンバーで、この釜山を、訪れておられる。今回も、来られたのは福岡発の高速艇ビートル。前回、南浦洞でお別れする時、自分達が名残り惜しそうにしていたのを、気取られたのか、「来年も、また必ず来ますから・・。」と仰られていて、また秋には、お顔が見えるかもしれないな~と、思っていた。だから、それは、とても嬉しかったのだが、ただ・・。

丁度、火を噴くような暑さが3日間続いた後だっただけに、散策とショッピングが目的との仰せ。どうしたら、この暑さを、巧く出し抜けるかが、心配になった。夜はメンバーの方が、TVで放映されていたという機張(キジャン)の趣向も、雰囲気も、なかなか韓国風情たっぷりのレストランへの逆指名がかかっていたので、ショッピングの合間に必ず、お気に入りの伝統韓国茶店で、喧騒からひととき逃れて、釜山の大人の昼下がり(笑)を感じて頂きたいと思っていた。

冷製の 韓国伝統茶 で、 南浦洞の 暑~い午後を、皆さんとひと涼み

チャガルチで、お刺身を堪能されて、もう、軽~く、できあがっている皆さんと、再会。でもそれを、喜んでいる暇もなく、案の定、熱波が、わが一団を、襲ってきた。

「あっつ~~。」

「いや、今日は、ここ暫くの中ではチャガルチは風が吹いて凌ぎやすいですよ~。」

などと、誤魔化したりして^^、エスケイプするエアコンのあるコンビ二や、スーパーを眼で追いながら、週末の南浦洞の雑踏を、麦藁帽子を露天で調達しつつ、真夏の巡行。

地下商店街では、青磁の骨董を所望されているのに、店主不在、留守中のテナントが勃発。まわりのお店の方が、急遽、代理店主、宜しく、販売してくださったりと、釜山らしさを堪能?しながら、今年はなんとかお茶屋さんに辿り着く。 で、皆さんに喜んで頂き、チョッと胸を撫で下ろす・・。”素・・” 韓と和の折衷されたいいお店です。

機張 の 韓国伝統 黄土造りの レストランの 全景を模した看板

そんなこんなしながら、釜山鎮市場にはお連れできず・・機張のレストランへ。松亭(ソンジョン)を抜けて、機張に行くルートは大好きな行程なのだが、場所がわからずにパニックに陥ったタクシーの運転手さんの、「やめて、止めて。by 竹中直人」 状態の暴走パワー満載の運転で、油汗をも垂れ流がしながら、なんとか機張、到着。

鴨肉と、無農薬自家製 野菜の 伝統メニュー の レストラン

ついてみると、そこはちょっと茅葺屋根と黄土の壁が、なんとも韓国のいにしえの懐かしさを醸しだす、まさにウェルビーィングなフックのある、素晴らしい韓定食のレストラン。鴨肉料理と、自家製を含めた野菜を釜焼きする、独特あるいは、伝統を再現したコンテンツ。

レストランの 名物料理 オリファントカマグイ  (鴨の黄土釜焼き)
タンホバクユファンオリ (カボチャと鴨肉のロースト) 美味という以上に、滋味をいただく 献立

鴨肉料理の由縁と、効能等は、このリンクを参照して頂くとして、こちらが「教えて頂いて、ありがとうです。」という風情のなか、博多弁が聞こえる、わきあいあいとした宴の輪に加わらせて頂いた。

釜山~福岡(博多)の直線距離190キロ弱。その性ではないだろうが、隣町のようにこの異国の地を屈託なく楽しむ方々の中にいるうち、韓国スランプ(笑)に陥っていた自分にも、釜山の新たな一面と面白さが、由なく、そこはかとなくたぎってきた。

道中、長崎出身の方に、「釜山は、山や島が連なっている感じで、長崎に似ている気がするんです。」という話も聞いた。 う~ん、ますます、歴史は国境を越えて深い。

註 (写真は、送って頂いたものを、拝借^^)

食べるが、勝ち^^ 釜山、食道楽。

7月も、あっという間に、半ばです。今日は、昨日の晩からずっと降っている雨が止まず、蒸し暑くなっております。そんな時には、近くに、あるメガ・マートのパッピンス(韓国式カキ氷)。練乳と、小豆たっぷりので、ちょっと嬉しくなる2000w(200円しない・・)のラッキー・デザート。フレンチ・スタイルの凝ったデザートが、大好きな自分達も(笑)、メガに立ち寄る度に、ご用達です。(後で、写真アップします。いつも、食べるのに、夢中で、撮り忘れ^^)

ウォンも安定的に安いなか、リーズナブルに、スタミナ食もガンガン楽しめてしまう、プサンの夏の休日。で、ちょっと、省エネで、プサンに来たつもり、食べ歩きシミュレーションをアップしてみました.

海鮮も、カルビもなんでも、ござれは、釜山の特権、百聞は一見にしかず、どうぞ、舌なめずりして下さいね。

(街が、水槽だらけで、水族館化してますからね。)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=lIBnp-p_b9U&feature=related[/youtube]

カルビだけでなく、コプチャンも、健在 ^^。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=6SnO-c9pGlI&feature=related[/youtube]

海運台には、ふぐの店が、結構あるんですよ

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=gj05OJouvtk&feature=related[/youtube]

釜山名物 こんなのも、ありか・・、でも、ゴマの風味で。チャンギルム(韓国の胡麻油)は、香りがいいんです。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=DUc5kZHPzZg&feature=related[/youtube]

このお店は、韓国に来て、すぐに、行きました。有名です・・(でも、自分はやっぱりカルビが好き)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=mKrv9n53yjU&feature=related[/youtube]

オファー頂ければ、美味しいところに、即、お連れ致しますよ~。

夏の 香り?  暑さに、暫し思う事

韓国海洋大学校(国防省管轄・日本でいえば商船大学)のエントリー 海の街釜山ならでは。

釜山も、本当に真夏の暑さになってきました。今日、通訳担当のカンは、韓国特産のエゴマの栽培技法を求めて、ここより少しく内陸の密陽(ミリャン)というところに、快く受け入れて下さった著名な栽培農家の所へ、山口県の方と、朝早くに出向いて行った。来られるのは84歳の方、だと言う。

何かと、ネガティブな話題の多いなかで、自分のヴィジョンを見据えて、漸く海を渡ってこられる方の発想と行動力。 なんか、いいです。

少し前になるが、関西の実業家の方に、うちのサービスをご利用頂いた。かなりユニークな方だったが、まさに企業家らしく、どんな情報であっても自分が何かを感じたら、自分の眼で確認し、自分の感覚でその場所をどう活用できるかを考えておられる事が、伝わってきた。

商人の街、大阪。

北海道でも、しっかり地域に根付いて、且つ、尊敬できる関西圏(大阪)の人達に、色々なことを何気ないおつきあいの中で学ばせて頂いたが、厳しさの中にある”情”というものの所在は、国や民族の違いを越えて、机上の学習では、学べないだろうことを、ここにきて、最近はより強く感じる。

ついこの間まで、市中を埋めていた真っ赤な薔薇の花  何故か、韓国らしく感じる

人生というのは、ままならない。嘗ての人気棋士の”泥沼流”じゃないが、悪手を選択しても、それ以後で挽回するしか手はない。笑)その後に、蓮の花が咲くかどうかは、知らぬが、それを目指して、悪あがきする事で面白がる・・そんなメンタリティになれればよいなと、ここに来てみて思う訳です。

明日にでも、密陽行きの写真も含めて(カン先生に、写真を撮る余裕があったら。笑)アップしますが、時折、この異国で、図らずも、昔し目の当たりにしていたような事に、邂逅することがあります。

チャングムの国の 海の街(釜山)で

韓国食をベースに、有機農家や有志の方の協力で運営していた、薬膳レストラン(北海道・道北)

W杯・・韓国代表のアルゼンチンとの対戦でのよもやの大敗に、”残念”という言葉もなく周囲の人達も呆気にとられた虚脱感の中で、初夏のお祭りは、終焉しそうな気配です。

そんなお祭り騒ぎだった中で、うちの2名は、ここに来た当初から業務のひとつとして、是非、こちらに来るお客様に、”韓国(釜山)でしか、できない事”のひとつとして、ご提供したかった、漢方治療を含めた壮健・美療サポートを、医療観光コーディネーターの登録も終え、本格的に稼動することと、なっている現況です。

すでに、幾人かの慢性疾患の方を、以前からのリサーチと、意見交換を重ねていた韓医院のほうへお連れし、チックでお困りの中年女性や、歩行困難だった70代の女性の方が、2度の加療で、飛躍的に改善し、「こんなに、効果が凄いなんて知りませんでした。」と、本当に嬉しい初めての成果を体験致しました。

自分自身が、手前味噌ながら、漢方の症や薬方を独学して、それが高じて「仙道(タオ)」までかじって、自らの難知性疾患の回復に望み、友人や、知人の先端治療が匙をなげた内臓疾患の治癒をサポートできた経験からすれば、充分に想定できた事ではありました。

それでも、日本とは異なり長きに渡って、漢方医(韓医)専門の公式な養成課程をもっている、この国ならではの治病を、脈診の妙、概観から気を読み、それに的確に処置を施すのを、目の当たりにして、日本に一番近い外国の持っている、知恵や技術を、こんなに簡単に往来できる時代だからこそ、活用して頂ければと、改めて思っております。

韓国ドラマの宮廷女官チャングムの誓いhttp://www.youtube.com/watch?v=h00fty5agSc&feature=relatedやホジュン~宮廷医官http://www.youtube.com/watch?v=qvFOcoKz3JM&feature=relatedへの道を待つまでもなく、脈々とその伝統と、治病のデータを積み重ねている。

もし、釜山において、観光がてら、その治療の妙を経験されたい方は、気軽に左載のファームからでも、お問い合わせ可能です。また、より重篤な症状や、長患いをされておられる方には、このブログ以外の方法でも、じっくり日本における漢方のイメージとは少しく違う、アジアの風土とアジア人の体をベースに醸成してきた”韓方”の奥の深さをお伝えしたいと、思っています。

激突・アジアのラテンVSリアル・ラテンで、海運台ビーチは臨戦態勢^^

2010年6月17日 海運台ビーチの昼下がり

WBCや冬季五輪の時と違い、サッカのワールド・カップは、韓国でもお祭りだ。2002年の日韓ワールド・カップで、すっかり味をしめてしまったのか、子供達もすっかり浮き足だっている。日本代表が、殊勲の勝利をあげた為に、ソウルの友人からも祝福のメールを貰ったが、お国柄がでるだけに、なかなか子供でなくても、ワールド・カップは面白い。

今のところトトカルチョなら、日本の勝利以外はほぼ順当だった。ブラジル、北朝鮮戦では、内心、サプライズがあるかと、大穴狙いだったが、ブラジルの目が醒めるようなパス廻しに、サッカーのアートを見ているようで、ヨーロッパのサッカーとは、流れてる血が違う醍醐味を、久方ぶりに堪能してしまった。と同時に、真っ向勝負で、王者ブラジルに渾身の力を傾けて臨み、最後までひたむきにボールを追い続け、一矢を報いた北朝鮮の選手のガッツ・ポーズが妙に、心に残った。

ところで釜山も、まさに夏へと突入し、木曜日の昼というのに、海運台ベーチは3時過ぎると、ぞくぞくと赤いシャツを着た若者が、集結し始めた^^。普段、勉強ばかりしていて、ストレスが溜まっているのか、海に入りなれていない若い女の子が、浅瀬のビーチで溺れかかって、男の子に引っ張りあげられている光景もちらほら。

その横では、今夜の一大決戦。アルゼンチンVS韓国戦を、海運台ビーチで応援するイベントの準備が、現代グループ主催?で、黙々と進められている。今夜は、海風吹き抜けるこのビーチが、真っ赤に染まることだろう。

廻りのコンビ二も、山のように缶ビールを積み上げ、飲食店もメニューを絞って、殺到する客との臨戦態勢に,スタッフの表情も高揚している。なんとも活気ある雰囲気。巨大スクリーンが、設置されたステージで、この饗宴に酔いしれようと、待ち構えている。

初戦が、満点の出来だっただけに、地元の期待もひとしおだ。韓国人のキャラからいって、アルゼンチンだからと言って、臆することはないだろう。似非予想屋の眼から見ても、予選で、ブラジルに匹敵するほど印象度の高かった”オランダ”のサッカーを、ヒディングから叩きこまれ、ほぼ仕上がったのが、今の韓国代表。

ただ、今回のアルゼンチンは、何か違う。マラドーナ効果ではないが、ベンチの雰囲気が、圧倒的にいい。自分が、単に、昔、アルゼンチン・サッカーのファンだったからと、いうのではなく、何か韓国は、南米に分が悪い予感がするのだ。FWが飢えた狼のように、殺到した直前の南アVSウルグアイの展開・・。それと秀才軍団の韓国が、天才の血にどう、対応するのか。前試合の、FWと左サイドの淡白さが気にかかる。

現在の韓国は、徴兵と家族の期待をがっしり背負った男子と、足は長くてSラインに長けてはいるが、とっても我侭な女の子が織り成す国だ。笑)だから、その意味でも、逆境になってからの、喰らい突きが、コリア・インサイダーを自認する自分としては、最大の焦点だ。

韓国が得点するとすれば、セット・プレー。前半に、韓国が得点していなければ極めて苦しい展開になる。

なんちゃって、のように見えながら、あの場面で、一息をいれてキーパーとゴールを確認した、日本の本田のような異質さを、韓国のFWが持ち合わせているか。今日は、パク・チソン頼みは通用しない。

韓国のお祭りは、続くか、どうか、今夜にかかっている。

ワールド・カップ初戦前夜、賑わう ”東莱”駅前 の 飲み屋街

ワールド・カップ・ギリシア戦、前日の地元 東莱駅前の飲み屋街

サッカーのワールド・カップも、始まりいち早く、韓国代表はギリシアを相手に拍子抜けする位、アッサリと勝利していました。IMF対決などと、憎まれ口を叩きながら観戦したのですが、ギリシア選手の動きがあまりにも重かったのが気になった。

特に熱心なサッカー・ファンではないが、2004年に、怒涛の圧力で欧州チャンピオンになった時の印象が強いギリシアの心ここにあらずといった戦いは、2001年に国家破産した直後に、2002年日韓ワールド・カップで精彩なくグループ・リーグで敗退したアルゼンチンを想い起こさせた。

経済危機のことあるごとに、死神のように見え隠れする、IMFという名前。真面目なサッカー・ファンからは叱り飛ばされそうな事を、スマートな体裁きで、プレーする韓国の選手を見ながら、時代の流れを感じたりした。このところ、韓国は、なんか、本番までのシミュレートが何につけても、徹底している気はする。

24時間 炭火焼海鮮 の お店

それにしても、自分達が住んでいるこの東莱の、飲み屋街は、観光スポットではないのでお客さんを連れてきた事はないのだが、いつも千客万来で、大賑わい。オープンスタイルのビヤホールで、海の街、釜山らしく生きた海鮮の素材を、炭火の網焼きで戴く。とにかく、オープン・スタイルの店が軒を連ね、老若男女(笑)結構、楽しそうな風情。

写真とか、ビデオを廻していても、気さくにピース・サインで答えてくれたりして、こんなところは陽気なコリアン気質の楽しいところでもある。 次回からは、釜山の地元の風情を感じたいお客様を、お連れしてもいいかなと思った。きっと、西面や、広安里とかより、安いだろうし^^。

韓国 短期滞在のすすめ 2  亀浦(クッポ)市場で、コングクス

空港1階にある 韓国の伝統工芸(磁器)の売店

昨日は、金海空港へ、よく行く国際線のターミナルではなく、国内線のターミナルへ人を送りに行った。国内の場合、最近はもっぱら、釜山駅からKTXを使用する方が、断然多いので、今回、釜山に来てからは初めての事であった。 済州島へ行かれる方を、お送りしたのだが、6月という時期のせいもあってか、月曜日の午前というのに、物凄い人の数である。サングラスに、ミニスカートの女の子も、これみよがしに闊歩していて、華やかにオンシーズンの幕開け、といった感じ

済州へは、フェリーもあるのだが、これなら、エア・プサンの収支が良いのも頷けた。30分あまりのフライトであっというまに、チェジュである。釜山を、基点にすると韓国の南岸の海浜観光は、ホンと便利なんだなと、あらためて思った。

東莱に、帰る途中、いつも場違いな感じで、いきなり、トンネルを抜ける忽然として、山を越した郊外に、新装のマンションが立ち並んでいるエリアがある。地下鉄駅では、徳川(トクチョン)。2号線と3号線の交差するエリアで、こういうエリアは案外、その便利さもさる事ながら、マンション価格の高騰を見越して、買われる事も多い。

一気に、韓国でマンションの購入を考える人は、そう多くないかもしれないが、半年とか、1年以上の短期滞在を繰り返す方には、その方の才覚やビジョンによっては、そんなに非現実的な話ではない、時代である。

因みに短期の滞在の方には、例えば、韓国での賃貸マンションは、月払い(ウォルセ)とチョンセ(2年契約の、退出時、全額保証金返金制度)がとられている。詳細は、ここを参照

亀浦市場 入り口

で、話が横道に逸れてしまったが、そのエリアに亀浦(クッポ)という市場がある。いつも、金海空港にむかう道すがら、気になっていたのだが、これまで、なかなか立ち寄る機会がなかった。 写真が、ピンぼけな為、全然そのニュアンスが伝わらないが、とにかく、旬の、はじけるように瑞々しい、地物の野菜のオンパレード。釜山市中にある、名だたる市場と比較しても、値段が廉価で、ものがいいのは圧巻である。勿論、大型マーケットで流通している野菜などとは、値段も含め較べものにならない。

野菜だけは、北海道で本物の有機無農薬の逸品の素材を、常に扱わして貰っていた経験で、体がその真偽に反応する。その点からも、それにかなり近い、良質な気を内包している野菜は、いつも市場を漁っている自分にもここが、初めてだった。

考えてみれば、ここよりほど近い、金海のエリアは、都市近郊の野菜農家が、ハウス栽培も含めて、かなりの規模で耕作している訳だから、当たり前といえば、そうなのだが、車がサーキットのように、テール・トゥ・ノーズでデッドヒートし、建設重機が、林立する360万都市の傍らで、廉価でこの素材を手に入れことができるのは、なんといっても、降って湧いた、束の間の至福みたいなものである。

写真を、撮るのも忘れて、野菜の匂いを鼻いっぱいに吸い込む。

マヌル(にんにく 漢方名 大蒜) の  山

奥に入り込んでいくほど、ここが島国ではなく、大陸と陸続きのアジアである事を、改めて、想起させるに、まさにふさわしい市場。(あまり、深くはいると、ショッキングな卸もあるので、ほどほどに・・) 自分は、たまたま15年前、ニュージーランドにいった折に、韓国人と知り合い、その後、シドニーに流れて、在豪韓国人のエリアで韓国人の友人に助けられたりしながら、韓国人と結婚した。それまでは、自分にとって韓国は、あまり興味も縁もない国であった。 唯一の接点は、漢方であり、それも単純に中華圏で代替できると思っていた。

2000年に、韓国が日本文化禁止(そんな時代が、あったんだな・・)を解いて、一躍、大量の日本人が訪れるところと、なった。始めは、その異質性が好意的に、受け取られていたが、今では、好意的な人を凌駕するほどの嫌韓の声も高い。

その変遷は、まさに自分の心の中のコリア、そのものである。

人には、向き不向きがある。嗜好も、人それぞれである。

釜山を、足で歩くうちに見えてきた風景は、ある意味、アメリカのブラグマティズムを強力に志向するように見せながら、それ以上にそれを底辺でガッチリ包含する、諸子百家(紀元前3世紀)の時代から亜細亜が熟成させてきた、アジアのリアリズムが形作ってきた独特の規範の中で、生きている人達の実相のようなものである。

それは、現代、日本で生まれ暮らし、似ているようで、似ていないなどと、形容するしかない自分には、ついぞわからぬ感覚かもしれない。

市場のちょっと奥まった角地にある、”逸品”のコングクス が 食べれるお店 

本当に、日差しが南国という感じで、暑気あたりになりかけて、フッと入った、コングクス のお店。とにかく、もし、亀浦市場に行く事が、あったら、見つけてみてください。

で、もとプロからの、韓国食の逸品店の、見つけ方(笑)

まず、チェーン店には、入らない。(込んでいるお店、だからといって、味も一級とは限らない。)

お店は、やや古め。常連とおぼしきアジョシ(若者にあらず)が、何故か差し向かいで座り、静かに食べていて、

静かにさっていく。 込む時もあるかもしれないが、騒々しくない。 店主の方の雰囲気が、さりげなく、上品。

不思議に、ふらっと入りたくなった時が、縁。(笑)無理に、みつけようとしても、見つからない。日本向けの情報誌には、あまり出ていないが、異邦人がはいっても不愉快になる事はない。

よければ、釜山歩きのご参考にしてください。