釜山で、中国人と話す、日本語。

釜山駅 近くの チャイナ街(上海ストリート)
釜山駅 近くの チャイナ街(上海ストリート)

この間、ひさしぶりに日本語で道を聞かれた、どこの国に行っても道を聞かれる性質なのは、今回に限った事ではない。でも、ここ釜山に来て、当初はともかく、ガイド業のリサーチに出るようになってからは、だんだんと、声をかけられる事はなくなっていた。しかも、日本語で声をかけられるのは、お店の客引きと、相場は決まっていたから・・。

ところで、そのひとは、日本人ではなく、中国の人だった。香港の近くで、昨今、急激に発展している、経済特区の深センの出身だという。そりゃ、大陸の地続きだから、なんの不思議もないと、気分的には思った。

ただ、釜山は、地下鉄も、日・英・中・韓と、4カ国語でアナウンスしている。時間帯によっては、日本語が堪能な年配のボランティア通訳の方が、切符を買うのさえ、手伝ってくれる。(だから、自分達も、買い物の橋渡しだけではなく、どういった所にお客様を、お連れすれば、喜んでいただけるのかが、勝負とばかり、リサーチに励む事になる。)

わざわざ、日本語まで、ぺらぺらの中国人が、道に迷うこともないだろうに。

そういえば、今回、自宅に、日本語を習いに来ていた、小学5年のサッカー少年が、父親が単身赴任していた上海に、一家で越して行く事と、なっていた。ダントツ、世界1の日本語学習者数を誇っていた韓国でも、日本語は理工系の高校などを除き、中国語にその座を譲っていっている。

その昔、オーストラリアに暫しいた時にも、華僑の力には、圧倒されたから、今になって中国の時代などという、つもりもない。(国力どうこうより、なんせ、世界で、14億以上の人数なのだから)それよりも、もっと、中国人がいてしかるべきだと、さえ思っていた。 釜山も、400万弱は抱える都市だが、大阪の方がもっと中国のひとは、いるだろう。いや、北海道の観光地、田舎でさえ、もっと。

そのひとは、日本(横浜)と中国を行き来きして、仕事をしているらしい。今回は、たまたまフェリーで、仕事ぬきで来たという。「韓国語は、話せないんで。」と、頭を掻いていた。そりゃ、タフな中国人も、人の子には違いない。南浦洞ではいきつけの、「ソウル・カクテキ」で、ソルロンタンを、食べながら、暫し、日本や中国の話になった。

深センにも、日本人は結構いくでしょう」 「ええ、すごく増えました」「香港の近くだから、広東語ですか」「いや、年寄りを除いては、ほとんど標準語(北京語)ですよ」あ~、そうなんだ、香港に近いとはいっても、やっぱり本土なんだなぁ。「一回行ってみたいですね」「え~、是非来てください、案内しますよ。」そこで、チョッと図にのって、「これからは、日本人も、深センで暮らすようになるかもしれませんね。」と、その時、その方の顔色がさっと、変わった。「風習・文化も違う、だから、よっぽど覚悟しないと、日本人が暮らすのは難しい。」やっと、漢民族らしい気配を感じて、逆に妙に腑に落ちた。

韓流の恐怖(‘-‘*& 韓国語 音声 vol 4

百貨店内の 服売り場のブース
百貨店内の 服売り場のブース

この間のプサンでの事故の後、釜山を訪れる日本人の多数の方が、慰霊に現場を訪れて、鎮魂の祈りを捧げている事を、聞き、自分も、実際にその姿を眼にいたしました。現地までは、行かなくとも、釜山に降り立った、多数の方が、その事に触れ、哀悼の時を持ったことを、数々のブログを読ませて頂く中で知りました。

オセアニアに行った時は、自分の事をアジア人なんだと認識し、ここに釜山に来て、「日本人」なんだと改めて、思わされた経緯で、グローバルにリンクする経済環境の中、自国の文化や教育と、個人が異文化なかで、切磋し、修練することの技術の必然性を身をもって経験する毎日。(^^;

久々に「お試し版 聞くだけ 実践 韓国語 「服屋」編を、アップします。

服屋 編 1 <--ここを、クリックして下さいね。

既に、死語になりつつある韓流。 でも、いわゆる韓国の映画や俳優さんのファンになって、韓国に来られるようになった方は、どの位、おられるのだろう。 (カルビを食べて、韓国に興味を持った、自分のような人間もいるが・・。)とにかく、その怒涛のパワーで押し寄せる”韓流族”の動きは、凄い。

日本にいた時にも、その方達にお世話になったが、そういった方達は、それを契機として、韓国語を学び始め、実際、必ず、一度は韓国の地を踏んでおられる。 見出しに、恐怖と書いたが、そこにはチョッとした羨望もある。一部には、先鋭化した、チョッと怖い方も、おられるかもしれないが、私達が知る限り、普段は、しっかり自分の家庭や、仲間を大切にしている、情の深い方達だった。

そのおひとりは、オホーツクの街で、私達が小さな韓国語講座をしていた時に、40キロ離れた郊外まで、吹雪の日も週1回の夜9時からの、授業を1度もかかさず通って来られた。60を過ぎているとは、信じられない若々しい、上品な方だった。

その方は、パク・シニャンという俳優さんのファンだった。ある時、その俳優さんが夕張支援の為、夕張を訪れるという情報を、私達がキャッチしたので、その方に伝えると、350人限定の競争率の高いイベントだったらしいのだが、「長距離の運転は得意でないの~。」と言っておられてたのに、早速250キロの道を迎われたそうだ。そして、なんとそこでまた抽選で、5名の方が、本人に直接・歓談できたらしいのだが、その5名にも残って、直接、話をし、握手をする事ができたと、嬉々として語っておられた。

それを、きっかけに、その後、オホーツクを舞台に韓国映画が撮影された折には、その撮影スタッフのサポート・ボランティアにも参加し、そこで覚えたばかりの韓国語で撮影スタッフとも、楽しい時間を過ごしたらしい。勿論、エキストラで、ばっちり出演も果たした。

韓国映画 おいしいマン <===ここを、クリック 監督キム・ジョンジュン 出演 イ・ミンギ、池脇千鶴、チョン・ユミ

自分達の、突然の釜山転進後、映画の地元キャンペーン・チームのスタッフのひとりとして、ソウルにいらした折も、元気な声で話されていた。そのうち、私達が、こちらでの基盤もない、日々の諸々にかまけて、ご無沙汰していたのだが、この間、メールを頂いた。

「私、この間検査を受けたら、悪性だったの。でも、先生、私がんばりました。韓流見ながら。本当に、韓流、さまさまです。ありがとうですよ・・。」

この方だけではない、もうひとりの30半ばの生徒さんは、心臓にペース・メーカーをされながら、韓国語を勉強されていた。この間も、「また再手術で、ペース・メーカーを、入れ替えたんです。独学は、大変だけど、頑張ります。今は、無理だけど、いつか韓国に行きたいです。」と、近況を伝えて下さった。

その方達に、「向こうから、Webサイトで音声送るから~。」と言って、果たせなかった約束の性もあっての、音声です。 何かの、役に立ててくださいね。

漢方マニアが見た「韓方」(韓国の漢方)其の壱 

不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)
不眠症や、軽い風邪なら卓効の サンワ茶(柴朴湯を軽くした感じの処方か?)

突然ですが、韓国はモメチョッタ(体に良い)を志向する国などど、言われています。モムチャン(体が良い・byコン・サンウetc)では、ありません。モメチョッタです。

勿論、自分も日本で、周りの人に陰陽五行からなる韓国食は薬食で・・,などと謳っておりました。 オセアニアでの生活が長い、大橋巨泉氏が、かって語っていたように、NZ(ニュージーランド)のコリアンレストラン(忘れもしない、オークランドのアリランという焼肉レストラン)はなかなかよかったのです。

実は、自分はそこで、韓国のカルビの旨さと滋味を知ったのでした。 とにかく、肉だけでなく、野菜でサム(包んで)して、食べる。これなら、焼肉食べて、ビール飲んで、プリンが溜まって~痛風へgo、みたいな事にはならないな。これいいじゃん!と、ひとり決めしていたのでした。それに、参鶏湯(サムゲタン)

韓国薬膳の定番 参鶏湯 
韓国薬膳の定番 参鶏湯 

10代の後半から、難知性障害に悩まされて治病の為、漢方にはまり、当時は薬の副作用の性で、西洋医療を忌み嫌って笑)いた私には、その点だけは^^、沢山の漢方専門医(韓医)さえ養成して、市中に、生薬が溢れているこの国は、垂涎のまとだった。

ところで、この間から、工業高専に通っている甥っ子が、「背が高くなるシューズがあるから、50.000w(4500円位)カンパして、欲しい。」と周囲に洩らし始めた。「あ~、シークレット・シューズだな。」と思ったのだが、そうではないらしい。 履いていると、背が高くなる靴だそうだ。これは、元ネタ(商品)が韓国ではない可能性もあるので、もしその方面で、詳しい方がいたら、教えて下さい。

それより、今回の本題は、彼が、「あと、背が高くなる薬が飲みたい。」と言い出した件だ。値段もさる事ながら、ホルモン系の薬の危険性もあると思い、注意を喚起したのだが、「いや、自分よりも身長の低い友人がいたのだけれど、親が韓医(漢方医)で、その処方した薬を飲み始めたら、一気に10センチ以上大きくなったから。」と、いうのだ。 久々の地元人からの漢方ネタである。

医療費の性もあるのか、自分の周囲のヒトは日本人である自分に韓医を勧めない。 チョッと調子が悪いと、「病院に行け(西洋医)」という。 自分が、韓国特有のサンワ茶を使ったり、薬局で、漢方製剤(韓国の薬局は、1~2日分でも案外安価で、薬を組み合わせてくれるので、便利^^。病院の保険負担が、50パーセントなので、軽度の症状なら病院より安い事もよくある)を処方してもらって、治していたりすると、不満そうな顔をする。さりとて、韓方医へ針を打ってもらいになど行っているのだから、ちゃんと使い分けしているのかもしれない。

漢方と言えば、昔、既に他界した親父が、50代半ばの時、尋常性乾癬になった。

当時はAIDS騒動の折で、床屋に行っていやがられ、髪を切ってさえ、もらえなくなり、皮膚科の若い専門医からは「これは、なおらない病気です。友の会にでも入って、親睦を図ったほうがいいですね。」と、あっさり引導を渡され、ガックリ落ち込んでいた。

しかし、自分が食養生をするなどの下地がないと、漢方は効かない。漢方は、個体差を考慮する上で、人を選ぶ医療なのだ。 しかも相手は、これまでアドバイスしてきた、腹の据わった治病の優等生達ではなく、食事もセーブできない、我侭親父。

それでも、母親に泣きつかれて、某有名漢方チェーンを紹介したのだが、そこでは、私が信頼していた漢方薬店とは違い、とにかく、幾つかのパターンの、酵素系の健康食品と漢方を抱き合わせでローンで売り込む戦法のようで、あった。 綺麗でうら若い、女性の薬剤師に、慰労されて、自ら進んで購入しそれを飲んだ親父は、一気に全身が、薔薇状発疹の見本のように、ただれてしまった。 病態を改善するのではなく、糊塗(こと)してしまったのだ。

その間、この状況が見え見えだったので、漢方でいう「症と」本人の性格を見極めて、短期決戦しないと、この患者は駄目だと判断し、現代の漢方研究のレポートなどを、チエックして、かなり実証の、強い処方を、信頼している漢薬店に依頼した。性格も、体質も、家族でよくわかっていた性もあってか、2週間で好転反応がでて、薬を序々に減らしながら、1年位で完治した。そして、その後、ほとんど、再発しなかった。 もし、尋常性乾癬で悩まれている方がいたら、ご一報ください^^。メールファームです。

綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬
綺麗にパッケージされた 薬膳用の生薬

漢方なら中国だろうという向きもあるでしょうが、その中国漢方の用法はあまりに多岐に渡り、体質の差(漢民族と日本人)や風俗の違いも相まって、道教にでも精通した方でないと、用意に受けいられない物である。・韓国のものは、占いとか風水でもそうだが、中国のものをかなりコンパクトにして、ある意味、汎用性を高くして便利に、実用的にしている。

聞いた話だが、韓国に留学していた、日本の短大の栄養学の女性の助教授の方(アラフォー世代)が、そんなところに着目して、美容も含めた体質改善の漢方エキスを韓医に処方して貰い、素晴らしく効いたので、「日本で、毎日飲みたいので、もっと量を多く下さい。」と医師に言ったら、「それは、いつまでも飲んでいるものじゃない。」と、窘められたそうだ。 やっぱり、東洋医法の精神はこんなところで、受け継がれているのだなと、思った。

キムジャンと、李明博(大統領)という男

釜山 海運台(へウンデ)ビーチ通り の カフェから
釜山 海運台(へウンデ)ビーチ通り の カフェから

この間、朝鮮日報を読んでいたら、品質は日本産に、量とコストでは中国産に押される「キムチ」というのが、あった。

今年は、この釜山も、寒が入るのが早くて、キムジャンの作業も、前倒しになっているようだ。キムジャンは、いわゆる、もともと、昔は日本でも田舎の親元が漬物を大量につけて、離れている子供や、兄弟の家に送ったように、大量にキムチを漬ける初冬の一大行事。

でも、あまりにどこでも取り上げていて、それを話題にするのも、気乗りしない位、韓国の生活と、キムチは切っても切れないものだ。以前見た、日本の映画「かもめ食堂」で(韓国の子供達に見せても、好評だった)・・おにぎりは、日本人のソウル(魂の方)フード・・と言っていたが、キムチは韓国人の”血”そのものだろう。

ここで生活している人間としては、リアルな韓国・釜山を感じて欲しいので、旅で訪れただけでは、見えない視点から、ここにあるものをお伝えしたいのだが、次にアップした在来市場の動画でも、明らかなように、やっぱり、キムチの材料で満ちあふている。(動画中、プサン市場といっているが、プジョンの間違い、返す返す、本当に何を言ってるのか自分(。-人-。))

西面エリアの中にある、在来の釜田(プジョン)市場の昼の風景 <-動画リンクです。

も、はっきり言って、これが、釜山!!  とも言えない。

韓国のトップ、イ・ミョンバク大統領は、風貌に似合わず伝説のビジネスマンとして、知る人には知られている。

この釜山でも、はっきりと、トップ主導の、都市戦略が進んでいるのが、わかる。(この間の痛ましい事故の時も、半島事情通の第一人者・黒田勝弘氏は、韓国の都市機能が集中しているソウルではなく、地方都市の釜山で起きたことだと、やんわり擁護していたけれど。)

とにかく、似ているようで、やはり違う日本と韓国。 ヨーロッパに篭絡されて、ロハスしてるばかりではしてないけど(´▽`))、かなり、いかんなと、肌で感じてる次第です。

で、写真 へフンデの事だったんだけど、本題に入らないで、終わってしまった。

韓国ドラマ「IRIS」&”ユニクロ”

韓国のオリジナル・ブランド 足がぐっと、長く見えるジーンズです!!
韓国のオリジナル・ブランド 足がぐっと、長く見えるジーンズです!!

西面・ロッテデパート地下 クリスピー・クリーム

西面・ロッテデパート地下のクリスピー・クリーム
釜山の 西面には、ユニクロのテナントが2軒!!
釜山の 西面には、ユニクロのテナントが2軒!!

唐突ですが、釜山でも、ユニクロが、アツイ(爆)!!若者は、手に手にキャノンの一眼レフを持って、写真を撮るのが、ナウい(この言い方が、チョッとびっくりの古さだけど。) 最近では、トヨタのRAV4のコマーシャルが、盛んに登場。 それと、EUと、FTAを締結させて、一気にワインの値段が落ち、消費量もうなぎのぼり。 まさに、少し前の日本を見ているようです。

でも、それだけではない。  驚くのは、こちらの若い人の体躯のいいことだ。特に、TVに、出ているようなタレントなど、だけじゃなく、普通に背が高い。 しかも、足が長い。 体をつくるのは食だから、食にもその理由は勿論あるだろうが。 民族の違いというにしても、前の世代の人は、日本人より大きい訳じゃないから・・。しかも、韓国の若者も、餅が大好きなのに。(たしかに、餅の品質はいいです。)

で、何が言いたいかというと、たとえば、同じウエストのジーンズでも、丈が長い。笑) 日本では、そうなれば、その店で裾あげするのが、普通だが、韓国では、市中にかなりある、洋服のなおしで、して貰うか、自分でする。

韓国では、ジーンズのアイテムが多いので、ユニクロで買うまでもないのだが、ワンストップでショッピングできる性か、すぐ店員さんが張り付かず(こっちでは、店の中で仁王立ちしている場合も多いから^^)、お客さんがじっくり品物を選べる気安さからか、平日でも、お客さんがいっぱい。 日本では、あまりユニクロを使いたがらなかった、ガイド担当のランニョンも、ユニクロに行きたがる。

体躯だけではなく、お客さんが好むサービスも、国や民族を超えて、進展している。 (だから、逆の視点から、釜山を歩くと新たな発見があったりする。そして、すでに、それを見つけて動いてる日本のヒトも、増えている。)

昨日、こちらのTVで特集していたのは、現在、韓国でも久々の海外ロケで話題を集める韓流ドラマ「IRIS」の効果で、ロケ地になった秋田に、沢山のヒトが行って入る事だ。

それも、韓国人ではなく、日本の各地から。「二・三本・・イ・ビョンホン」さすがに、強いですね。それに、広告の女王、キム・テヒのタッグ。

韓国ドラマ「IRIS」 から

確かに暫く、内向きで低調だったように見えた韓国ドラマにあっては、久々に、世相・世状も反映していて、ロケも、日本、中国、ハンガリーと、贅沢。ここ、釜山もばっちり重要なシーンで使われている。海からのプサンタワーが、結構凛々しい。(あ~、こうやって、お客様は、ここに入って来られるんだなぁ~と、ちょっと感慨もあり。)

また、港での通関のシーンなどは、現在の貿易の最前線が垣間見えて、楽しい。(誰も、そんな事で見ている訳じゃないと、思うけど。)それにしても、はじまったばかりのドラマの効果が、リアルタイム(いや、それ以前から)にあらわれているのは、凄い。 それだけ、ファンというのは、強力だということなのか。